【鬼滅の刃＆Ｆａｔｅ】 マスターですが、鬼殺隊入ろうと思います。

３５　新たな鬼 ページ36

まだ倒せていなかった！？
いやでもあの揺れは鬼を倒した時のものだろうし、何より今まであった何かが消えているから…

まさか、新しい鬼…？

その鬼は瞬時に竈門さんに襲い掛かる。
既のところで煉獄さんが鬼へと切り掛かった。
鬼の腕は斬れたが、一瞬で元に戻ってしまった。
一瞬のことに、私は目を見開いた。

『すご、一瞬で…！？』

「感心している場合ではありません。マスター。あれが鬼であるのなら、早急に倒してしまわなければ！」

セイバーはいつの間にか鎧を着ていて、剣を構え、まっすぐに敵を睨みつけている。
すぐに私も戦闘準備をする。
相手は接近戦が得意みたいなので、ここは宝石を使おう。

「いい刀だ」

「なぜ手負いの者から攻撃するのか俺には理解できない」

倒しやすいから、ですよね。
敵が傷を負っているところが絶好のチャンスだし。
ま、致命傷放置して手間を省くけど。

…と、隣からの視線が痛い。

マスター？絶対にやらないでくださいね？って言ってる！視線が！言ってるんだ！

「話の邪魔になるかと思った。俺とお前の」

「俺とお前が何の話をする。初対面だが俺はすでにお前のことが嫌いだ」

ストレートに嫌いだという煉獄さん。

「あぁ、俺も弱い者は嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る」

そして話のどこら辺を聞いていたのか分からないが、弱い者は嫌いという相手の鬼。

「どうやら俺とお前とでは物の価値観が違うようだ」

「そうか、では素晴らしい提案をしよう」

素晴らしい提案？
素晴らしい提案…。宝石を沢山くれるとか、お金をくれるとか、電気代や水道代とか払ってくれるとか？
思いつく限りの素晴らしい提案を考えたが、多分全部違う。

「お前も鬼にならないか？」

勧誘でした。

「ならない」

煉獄さんは即答する。

「お前の強さ、柱だな。見れば分かる。その闘気、至高の領域に近い」

至高の領域…？

「俺は炎柱、煉獄杏寿郎」

「俺は猗窩座だ。杏寿郎、なぜお前が至高の領域に辿り着けないのか、教えてやろう」

至高の領域について語る敵、猗窩座。

「人間だからだ。老いるからだ、死ぬからだ。だが、そこの女は至高の領域に限りなく近い。どうだ、お前も鬼にならないか？」

「ならない。私はこのマスターと共に戦うと誓った。だからお前の言葉は聞けない！」

そしてセイバーはより一層力強く猗窩座を睨んだ。


◇◇◇◇


今回の猗窩座さん、fate/zeroのギルガメッシュと似てますね。

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