【鬼滅の刃＆Ｆａｔｅ】 マスターですが、鬼殺隊入ろうと思います。

２１　証明 ページ22

「ん…？ はっ、あ、寝て、ましたか？」

俯いて、申し訳無さそうに聞いてくる。

『うん、寝てたよ。セイバー疲れてるだろうから、寝ててもいいんだけど…』

この状況じゃ、なに言われるか。

「頑張って起きてます。で、あの人はなにをしているのですか？」

不死川さんが禰豆子さんの入った箱に刀を刺してる。
何処から寝てたんだろう。

『えっと、禰豆子さんが人を襲わないかどうかっていうのを確かめてるとこ』

セイバーはこくこくと頷いて、

「だから腕から血が出ているのですね」

と言った。

箱から禰豆子さんが出てきて、不死川さんをじっと見てる。
がんばれ。がんばれ。

「禰豆子っ！！」

何分か格闘して、禰豆子さんはぷいっと顔を背けた。

「どうしたのかな？」

「鬼の女の子はそっぽを向きました」

「不死川様に三度刺されましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても、我慢して噛まなかったです」

これってすごい事、なんだよね。やっぱ兄妹の絆？

「では、これで禰豆子が人を襲わない事の証明が出来たね」

やった。竈門兄妹の勝利だ！

「でも、まだ禰豆子のことを快いと思わない者もいるだろう。証明しなければならない。炭治郎と禰豆子が鬼殺隊のとして戦えること、役に立てること」

きっと竈門さんと禰豆子さんなら出来るだろう。兄妹の絆は凄いのだ。

「十二鬼月を倒しておいで。そうしたら、みんなに認められる」

十二鬼月がなんなのかは知らないけど、私達も出来るだけ助けになろう。うん。

「俺は、俺と禰豆子は、必ず鬼舞辻無惨を倒します！ 俺と禰豆子が必ず！ 悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう！」

「今の炭治郎では出来ないから、まず十二鬼月を一人倒そうね」

あー、ドンマイ。その志はいいよ。すごく。

「あっ、はい…」

みんなが笑う。
わ、笑わないであげてっ！笑ったら恥ずか死しちゃう！

「柱やみんなは、当然抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死戦をくぐり、十二鬼月をも倒している」

『へぇ…すごい…』

そ、そんなことをっ…！？
信じられない人が３名程いますけど。凄いですね。

「うむ！ いい心がけだ！」

「だからこそ、柱は尊敬され優遇されるんだよ。炭治郎も、口の利き方には気をつけるように」

お、思うだけなら大丈夫。

「炭治郎の話はこれで終わり。下がっていいよ」

「でしたら竈門くんは、私の屋敷で預かりましょう」

あの、私達はどうすれば…？


◇◇◇◇

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