【鬼滅の刃＆Ｆａｔｅ】 マスターですが、鬼殺隊入ろうと思います。

１８　最後の柱 ページ19

よし。決めた。
本当のことを言おう。

『えっと、私達はっ…』

「おいおい、なんだか面白い事になってるなぁ」

ちょ、タイミング！！
空気読んで出てきてください！！

「鬼を連れた馬鹿隊員てのはそいつかィ」

禰豆子さんが入っているであろう箱を持った人が出てくる。

…あー。この人、強い人だー。
セイバーが私が隠れるような位置に移動する。
マスターを想っての行動だろう。犬みたいでとても可愛い。

「一体全体どういうつもりだ」

「不死川様！ 困ります！ どうか箱を手放してくださいませっ！」

怖い。敵のサーヴァントくらい怖い。

「不死川さん。勝手なことをしないでください」

すごい頼もしい！ちょっと怖くなくなった。

「鬼がなんだって？ 坊主。鬼殺隊として戦える？ そんなことはなァ、あり得ねーんだよ馬鹿が！！」

そういうと、刀を出して箱を刺した。

「妹を傷つける奴は、柱だろうがなんだろうが許さない！！」

もうどっちが敵なのか分かんないわ。

竈門さんは不死川様？に向かって走り出す。

「あっ、炭治郎っ！」

それを止めようとしたのか、セイバーが竈門さんに手を伸ばす。

「やめろ！ もうすぐお館様がいらっしゃるぞ！」

それで油断したのか、少しだけ動きが止まる。
その隙に竈門さんが頭突きを喰らわす。
両方倒れた。

「ぶふっ。すみません」

面白かったか。きっと貴女は金ピカの死の淵で笑い転げるタイプでしょう。いや、知らないけど。

「善良な鬼と悪い鬼の区別も付かないなら、柱なんて辞めてしまえ！」

竈門さん、今すごいこと言いましたよ。

「「お館様の御成です」」

「よく来たね。私の可愛い子供達」

すごい偉い人感がある人だな…

「おはよう、今日はいい天気だね。空は青いのかな？」

この人、盲目なのかな。

「顔ぶれが変わらずに、半年に一度の柱合会議を迎えられたこと、嬉しく思うよ」

顔ぶれが変わる、ということはつまり…
うわ、私死ぬ気がしてきた。

柱全員が並んでお館様に跪く。
その隣に、私達も正座で並ぶ。

「お館様におかれましても、ご壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」

丁寧な言葉使いで話す、さっきの人。
まるで人が変わったような感じでした。

「ありがとう、実弥」

「恐れながら、柱合会議を始める前に、この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明頂きたく存じ上げますがよろしいでしょうか」


◇◇◇◇

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