Prologue ページ2
今日で兄、大和が死んでから８回忌をむかえる。
仕事に行く前に代々お世話になっている墓地に寄った。
父や母の墓の隣にもう一つ、大和の墓があった。
もう既に誰かが来てくれたのか、墓は色彩豊かな花で飾られている。他にも生前、大和が好きだった瓶入りの駄菓子やお酒も供えられていた。
コップを洗い、水を入れ替え、余った水は墓にかける。線香を立てると勢いよく燃え始め、数十秒後にはほとんど灰となっている。Aは手を合わせると墓に語りかけるように話した。
A「7月なのにまだ暑いね。今日は仕事の前に寄っただけだからちょっと物足りないかもしれないけどもうすぐお盆だし……母さんも父さんも、またお盆に来るから。」
Aは『Metropolitan Police Department』と書かれた帽子を目深に被り、兄の墓に背を向けた。
A「……じゃあね。」
そう言ったAの背は『鑑識の甲斐 A』の背となっていた。
それを見て大和はどう思ったことだろう。
全ては大和の望まなかった道。
Aが自分自身で選んだ道だった。
続く
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蜻蛉玉 - ゆいなさん» 初コメありがとうございます！！部活などで忙しく、なかなか更新できていませんが、頑張ります！！ (2019年8月14日 17時) (
レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな - 面白い予感（≧∇≦）更新頑張ってください！ (2019年8月14日 10時) (レス) id: c37666b663 (このIDを非表示/違反報告)
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