25th:銃撃戦と延着予定 ページ27
何やら叫びながら追ってくる騎兵数騎を迎撃するべくして、2人は早速銃撃戦を展開した。
「やれぃ、やっちまえ、キッド‼」
「ええくそ、もう弾あんまり無いのに!」
「手伝おうか？兄ちゃん。銃くらい撃てるが」
「嬢ちゃんは撃たれないようにつかまっときな!」
確かにこの2人に任せた方がいい。餅は餅屋、銃撃戦はアウトロー。自慢の早撃ちであっと言う間に敵を殲滅してくれた。
だが、殺しても殺しても湧いて出るように追撃は止まない。気づいたら日が傾きかけていた。
「こりゃ今夜はもう進めねえな。嬢ちゃん、野宿でいいか？」
野宿どころかキャンプもしたことのない十六夜は、何事も経験と快く承諾した。別に急がなくても、菅野のことだからなんとかなりそうである。なんとかしてくれ、頼むから。
「じゃあ、敵が来たら知らせるぞ。おやすみ」
「おう、おやすみ!」
この強盗団とはかなり気が合いそうだ。変人でも馬鹿でもない連中に久しぶりに会った十六夜は、心から安堵して眠りにつくことが、これも久しぶりに出来そうだった。
「おはよう兄ちゃん。敵来なかったな」
「今日こそは時間通りにあの日本人のとこに届けてやるぜ」
誇らしげな2人との旅も、後少しで終わりを迎えることになる。
「兄ちゃんはこれからどうするんだ」
「とりあえず、連絡役は続ける。またそっちにも行くと思うぜ」
密林が見えてきた。
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猫目石(プロフ) - 再連載、めちゃくちゃ楽しみに気長に待ってますね (2022年2月11日 20時) (
レス) @page37 id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
如月れるは(プロフ) - 鳴海楓さん» 鳴海楓さん、初のコメントありがとうございます!今後も努力させて頂きます (2016年12月15日 19時) (レス) id: 2000723f72 (このIDを非表示/違反報告)
鳴海楓(プロフ) - いつも更新楽しみにしています(´∀｀*)これからも頑張ってください！ (2016年12月15日 18時) (レス) id: 686127b17a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月れるは | 作成日時：2016年11月21日 0時
