23rd:帰還要請と黒色火薬 ページ25
「で、私に何の用だ?」
「十月機関からの…というかあの日本人とスキピオからの連絡を伝えに来たんだ」
「あいつらの?」
黒髪(キャシディらしい)がくれた手紙を開くと、やたら上手な字でこう書いてあった。
喧嘩が激化したので戻って来て欲しい。どうも十六夜が居ないと戦いどころではない。
「私が居なくてもまともにやっとけって言っただろあの単細胞屑前世紀人!!死ね!!」
「えーと…」
「はいはい戻りますよ戻ればいいんでしょ!?あいつ殺す!」
日本人怖いとぼやくキャシディとお構いなしで悪態をつく十六夜を尻目に、キッドの方は呑気に信長と喋っている。
「おっちゃん、火薬はどうだ?」
「後少しで量産だの−」
「はぁ…?火薬だ?なあ信長さんよ、今火薬っつったか?」
「言ったぞ。便所の土、木炭、オパイーヌの硫黄、三役揃うと玉薬である」
開いた口がふさがらない。硝石、炭、硫黄。
「黒色火薬か…!」
よくも、まあ。そしてオルミーヌが可哀想だ。
「それなら私も期待するぞ。また来るから頑張れ」
「あ、ミカドさんミカドさん!渡したいものがあるんですけど」
十六夜達を呼び止めたオルミーヌは、彼女のパソコンに札を貼り付けた。
「っおい!!これ壊れやすいんだぞ!」
「すみません、でもこれ必要です。通訳の札で、これがあれば何の言葉でも通じます」
「お−。翻訳機が用無しになった」
どんな態度をとるべきだろうか。
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猫目石(プロフ) - 再連載、めちゃくちゃ楽しみに気長に待ってますね (2022年2月11日 20時) (
レス) @page37 id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
如月れるは(プロフ) - 鳴海楓さん» 鳴海楓さん、初のコメントありがとうございます!今後も努力させて頂きます (2016年12月15日 19時) (レス) id: 2000723f72 (このIDを非表示/違反報告)
鳴海楓(プロフ) - いつも更新楽しみにしています(´∀｀*)これからも頑張ってください！ (2016年12月15日 18時) (レス) id: 686127b17a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月れるは | 作成日時：2016年11月21日 0時
