検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:692 hit

ターゲット ページ4

そそくさとあの場から脱出した私は、教室の扉を開けた。そのまま自分の席に行こうとすると、

『おはよう!長瀬さん!』と複数の女子が一斉に挨拶してきた。

『、、、お、おはよう。』いくらクラスメートとはいえ、私にとっては全然知らない人、だ。

無口な私は、この状況に少し驚いたが、何とか返事をした。何用だろう、と思っていると、

『今日の朝、平居君に話し掛けられたってホントッ?』 一人の女子が聞いてきた。

『下駄箱のところで、平居君が、女子と話してるの見てさ。顔よく見えなかったけど、長瀬さんっぽかったから。』

と、もう一人の女子が。知られてたんだ。まあ、あんな公衆の場で、しかも学校の人気者と

話してたら、誰だって気づくか。

『うん。話してたよ。と言うよりかは、話し掛けられた、かな。』別に隠すことでは無いだろうと、

その時の様子を説明した。すると女子は、いきなりきゃーっといって騒ぎだした。

『それはつまり、これから、口説かれるってことよ!長瀬さん!今回のターゲットは貴方よ!』

『ターゲット?』確かに、口説き文句だってことはさすがにわかったけど、ターゲットって何?

『平居君は、気に入った女子候補を決めるの。で、気に入った女子を口説いて、いっつも必ず

一週間もしないうちに、平居君のものになっちゃうの!』

『それって、引かないの?』

『引くも何も、あの完璧な平居君よ!?引くどころか、喜んで平居君のものになるのッ。

まあ、平居君が気に入った候補を決めなくても、学校の女子はほとんど平居君のこと好きだけどね!』

貴方が平居君に堕ちるのも、時間の問題。とはしゃぐ女子たち。

これは、面倒なことに巻き込まれたもんだ。この噂を知らなかったわけではないが、まさか

私にもこんな経験をすることになるとは。

おまけに、詩織は風邪で休んでるし。今日に限って。

心配と、今日一日の始まりの憂鬱が混ざった、深いため息を着いた。

下駄箱→←イケメン君



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:不登校 , 不良 , 学園   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:VISA | 作成日時:2018年2月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。