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三日月side
主は穏やかな人間だった
初めて喚ばれた時のことを未だに覚えている
花弁が舞う中で見た主は笑っていた
キョロキョロと辺りを見回す俺を見て涙目で
よく来たな、と笑ってくれた
主はよく笑った
口を大きく開けて
綺麗に並んだ白い歯を見せながら
俺にはそれがキラキラと輝いて見えた
「三日月！」
あぁ、そうだ
もっと呼んでくれ
その声で俺を呼んでおくれ
今日は主が一周年だと喜んでいた
宴を開こうと次郎太刀と大騒ぎしていた
勿論覚えていたさ
忘れるはずなかろう
主
俺をここへ喚んでくれてありがとう
見習いとやらがこの本丸に来た
何やら良くない気が漂った女だ
あまり近寄りたくない
主はよろしく頼むと言ったが…
なんだ、嫌な予感がする
主はいつも通り笑っていた
主が俺を呼んだ
どうしたのだろうか
部屋に行くと浮かない顔をしていた
こんな顔は初めて見た
どうしたのかと聞くと
主は困ったように笑った
大したことではないと
ただ俺に伝えたいことがあると
「忘れないでくれ」
ただ一言
それだけだった
何を忘れるというのだろうか
俺はじじいだがそこまでボケてはおらんぞ
大丈夫だ
俺は忘れない
忘れなどしないぞ主
だから
泣かないでおくれ
主
主…
「敵襲だ！！！！！」
その一声で起きた
刀を持ち、それぞれ外へ飛び出す
そこにはよく見る者
「何故ここに時間遡行軍が！！？」
「そんなことはどうでもいい！主に仇なす敵は切るまでだ！！」
「そうだね、さぁ掛かっておいでよ」
鉄と鉄がぶつかり合う音
切っても切っても敵は減るところを見せない
くそ、これではキリがない
主、主は無事か
「お前達！！！」
「主！！！」
「こっちだ！！」
主の背を追いかけ、辿り着いたのは大広間
そこにはほとんどの刀剣達が揃っていた
「主様！！」
「主君！！」
「主！！」
「いいかお前達、今から言うことをよく聞け」
「もう時間が無い」
「今から俺が外で結界を張る」
「成功すれば時間遡行軍を本丸の外に飛ばせるかもしれない」
「だが、お前達が外にいるとお前達までどこかへ飛ばされるやもしれん」
「だからここから出るな」
「俺がいいと言うまで出てはならんぞ」
「わかったな？？？」
「な！？しかし！！外には時間遡行軍が！！」
「大丈夫だ、俺を信じろ」
「必ず」
「必ず成功させる」
そう言って主は笑った
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雫(プロフ) - 清香さん» アニメは夏目友人帳、ヒロアカ、七つの大罪などバトルものや妖怪ものが好きです！もちろん他ジャンルも好きです！この作品の小説を書いて欲しいという要望はとてもありがたいのですがこちらも機会を伺わせていただきます！ (2019年4月10日 23時) (
レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 清香さん» ありがとうございます！現在、他作品と並行してこの作品を作っているので申し訳ありませんが新しい作品を作ることはできません。ごめんなさい<(_ _)>ただ、新しいもの書きたい気持ちはあるのでまた、その時はリクエストお願いします。 (2019年4月10日 23時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
清香 - 面白いです！リクエストして大丈夫ですか？リクエストとは新しく作って欲しい小説です。知っているアニメ教えて下さい(｡･ω･｡) (2019年4月10日 21時) (レス) id: 97908b673d (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ちょび梅さん» 感想ありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、申し訳ありません(汗)以後気をつけます<(_ _)> (2019年4月9日 1時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
ちょび梅(プロフ) - お話面白いです。ですが歴史遡行軍ではなく、時間遡行軍です。 (2019年4月8日 20時) (レス) id: fee9bd79ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2018年11月29日 23時
