９３ ページ47
早速、パソコンを使って調べ始める
後輩や先輩に頼んで、資料を送ってくれるように言ったし
細かいことは直接調べればいい
なんてったってこの本丸が調査対象だからね
パソコンで資料を漁るも、やはり長年政府が手をつけていなかったからか資料が少ない
それでも根気強く調べていくうちに分かったことはあった
・この本丸が出来たのは二十年前
・初期刀は加州清光
・ブラックになったのはこの約二年後
・原因は審神者による鍛刀と資材不足、手入れを怠り刀剣達を乱暴に扱ったこと
…やはり、これだけではわからない
初めて貰った資料と同じように、
ここの初めの審神者は女と記されている
審神者名は瑠美
二十歳でそれなりに可愛い顔をしている
実家は金持ちのようで我儘娘のようだ
それが原因でブラックになった
そしてその後、何十人もの審神者が入ってくるも全員殺害
最後に派遣されたのが碧
そして碧がこの本丸を修復したと…
ここまではわかってる
だけどもっと細かく
何が起きたのか
それが知りたいんだ
カチカチとタイピング音が室内に響く
資料は畳の上に撒き散らされ、部屋は悲惨な状態だ
だが、気にしている暇もなく私は画面に向かい続けた
しかし
『…はぁ…だめだ…完っ璧に消されてる』
まったくもって証拠が見つからない
綺麗に抹消されている
こんなにもしっかり消されてるなんて
あんたは一体何をしたんだ
そんな感情を込めて日記を手に取り表紙をなぞった
「ちょーっと」
『！！』
突如聞こえてきた声
そちらに目をやると、いつの間にか障子が空いている
そこには不貞腐れた顔でこちらを見下ろしている清光がいた
加「さっきから声掛けてたんだけど」
『き、気づきませんでした…』
加「ったくもう…あ〜あ…ちょっと散らかしすぎじゃない…？」
『…調べたいことがありまして』
加「ふーん…まぁ、いいけどさ」
加「それより、もうお昼ご飯の時間なんだけど」
そう言われ時計を見ると
既に十二時は過ぎていた
『あ……すみません』
加「気をつけてよね」
『…はい』
加「ほら、ぼさっとしてないで早くいくよ」
加「みんな待ってるんだから」
返事を返す間もなく彼は踵を返して歩き出した
そして私は
いそいそと資料をまとめ、その後を追いかけるしかなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(´；ω；｀)更新不定期で本当に申し訳ないですが皆様のために一生懸命頑張らせていただきます！！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月3日 8時) (レス) id: 91c25a98c1 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ちよさん» ありがとうございます！！勝手な作者の自論ばかりですがそれでも感動してくださるのはとても嬉しいです！！これからも更新頑張らせていただきます！！ (2018年6月20日 20時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 気にって1話から読みました…すごく感動しました！！主人公の言葉に泣きました…！続きがとても気になります… (2018年6月20日 18時) (レス) id: f456198ec0 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 夜流さん» ありがとうございます！！未だ話の内容の進行度が亀でほんとに申し訳ないのですが、感動や共感などどれも嬉しいことばかりで私の動力になります！！皆様のためにもこれからも頑張らせていただきます！ (2018年6月17日 10時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雫 | 作成日時：2018年6月12日 21時
