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大倶利伽羅side
最初はさほど興味はなかった
��また来た��
それだけだった
人間というものに興味はない
馴れ合うつもりもない
…ただ、今の審神者…碧と話す時だけは
光忠や国永、貞宗と話すような
そんな感覚があった
彼奴は自分を飾らなかった
自分のことを棚に上げない
かと言って卑下することもない
相手のことを蔑まない
しっかりと真っ直ぐ俺という��存在��を見てくれる
だから、彼奴の話している時は心地よかった
だが、こいつは違った
初めから俺らになど興味なさそうな顔
まるで面を被っているような
つまらないとはまた違う
ただ無表情
正直ゾッとした
こんな奴がいるのかと
今までこんな奴は見たことがない
戦場とは違う何処か緊張感のある空気を纏っていた
光忠はきっと彼奴をあわよくば殺そうと思っていたのだろう
だから、近づいた
俺もまたかと思った
そのはずだった
だが、気がつけば彼奴の隣で笑っていた
まるで碧が来た時のように
宝を見るように
大切なものを愛でるように
光忠はあいつを見ていた
だから少し…ほんの少しだけ興味が湧いた
光忠があいつを連れてきた
話してみれば割と表情に出る奴だとわかった
貞宗や国永のように大きくは出さないが
薄らと微笑む顔は華になり
控えめに零す笑い声はよく耳に馴染んだ
いつの間にか惹かれていった
性格や顔、体格、性別
何もかもが違うのに
何処か政宗公と似ているような気がした
光忠が俺に彼奴を会わせた理由がわかった気がする
あいつが宴で三条派を煽った時
俺はあいつを見ていた
いや、目が離せなかった
独特の緊張感とは違い、重く厚い壁…いや、溝のようなものが見えた
その時初めてあいつと碧が似ていると思った
『廣光』
普段なら呼ばせることを決して許さない名前
だがこいつには
呼ばれたいと
そう思ってしまった
理由は未だに分からない
だがこいつは
こいつらだけは
護りたいと思った
政宗公の時さえ抱かなかった
察するに身体を持ったからこその感情だろう
俺は今、自由に動ける
自ら刀を振るうことが出来る
だから俺は
もう大切なものを失いはしない
失うことを恐れはしない
大切なものは決して傷つけさせない
必ず俺が
護ってみせる
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雫(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(´；ω；｀)更新不定期で本当に申し訳ないですが皆様のために一生懸命頑張らせていただきます！！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月3日 8時) (レス) id: 91c25a98c1 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ちよさん» ありがとうございます！！勝手な作者の自論ばかりですがそれでも感動してくださるのはとても嬉しいです！！これからも更新頑張らせていただきます！！ (2018年6月20日 20時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 気にって1話から読みました…すごく感動しました！！主人公の言葉に泣きました…！続きがとても気になります… (2018年6月20日 18時) (レス) id: f456198ec0 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 夜流さん» ありがとうございます！！未だ話の内容の進行度が亀でほんとに申し訳ないのですが、感動や共感などどれも嬉しいことばかりで私の動力になります！！皆様のためにもこれからも頑張らせていただきます！ (2018年6月17日 10時) (レス) id: 9a4f2b7d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2018年6月12日 21時
