16 青side ページ16
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「じゃあ行ってくるな、ヤス」
「お腹減ったらテーブルの上にご飯準備しといたから、ちゃんと食べるんやで〜」
「うん...ありがとぉ...」
「ええねんええねん、じゃ、行って来まぁ〜す!」
「行ってらっしゃい」
二人を玄関先で見送ってからソファに座り、ボーッとしていた。
次第にまた君の事を思い出して泣く。
おかしいよなぁ。
悲しくないって。
寂しくないって。
辛くないって。
諦めて、自分からあの家を出て来たのに。
やっぱり、まだ全然気持ちの整理がつかんくて...
ねぇ、忠義。
僕、君を捨てて来たくせに自分勝手だよね。
君の事がほんまに好きなんや。愛してる。
そう頭の中でごちゃごちゃ考えている内に、泣き疲れていつの間にか眠ってしまっていた。
目が覚めて、時刻は昼過ぎ。
暖かい日差しが差し込むリビング。
しぶやんとマルの家も広くて、自分の家で一人であの人を待っとった夜と重なる。
漠然とした何かに心を蝕まれている気がして...
気付けば足は勝手にキッチンへ進んでいた。
「あぁ、そっか.........僕、死にたいんや...」
キッチンの流し台下の扉を開けると、綺麗に並べて置いてある包丁が三つ。
そのうち一つを取り出し手に持つ。
死ぬ事に不思議と恐怖は無くて...
でも何故か涙は止まらず、包丁を持つ手を濡らす。
忠義。僕の人生で最初で最後の本当に愛せた、大好きな人。
ねぇ、君は僕が死んだら泣いてくれるかな?
今の僕のために涙を流してくれる?
好きだよ
「ごめんなぁ...皆...」
バイバイ
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アップルティーエンジェル(プロフ) - 428さん» 返信ありがとうございます!楽しみに待ってます( ´ω` )/ (2020年4月1日 18時) (レス) id: f424c94f4e (このIDを非表示/違反報告)
428(プロフ) - さなさん» さな様 大変嬉しいお言葉ありがとうございます!! 引き続きまだまだ載せていきますのでよろしくお願い致しますm(*_ _)m (2020年4月1日 17時) (レス) id: 681d5590dd (このIDを非表示/違反報告)
428(プロフ) - アップルティーエンジェルさん» アップルティーエンジェル様 リクエストありがとうございます!! 現在2作目を中止し、3作目の執筆に取り組んでいますので、そちらが終わり次第リクエスト作を書かせていただきます。是非通知が届くよう、作者登録をしてお待ち下さい(´˘`*) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 681d5590dd (このIDを非表示/違反報告)
アップルティーエンジェル(プロフ) - 黒×青の家で青が黒に甘えてるお話が見てみたいです! (2020年3月31日 13時) (レス) id: f424c94f4e (このIDを非表示/違反報告)
さな - とても文章が好きで、こっちまで辛くなってきます!続きも頑張って下さい! (2020年3月24日 12時) (レス) id: 2ed8b824cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:428 | 作成日時:2020年3月24日 12時