8STORY

12 青side ページ12

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｢章ちゃん!｣

｢ヤスっ!!｣


目を覚ますとそこには大好きな仲間の顔が。


｢マル、しぶやん...｣


二人共、何でそないに泣きそうな顔しとるん？


｢大丈夫？章ちゃん。凄い魘されてたけど｣

｢え...うん｣


魘されてた？

じゃあさっきのは夢？

皆が僕を責めてたのも。

僕が悪いのも...


いや、それは本当に悪いんやから。
何も間違っとらんよな。


｢まぁ良かったわ。目ぇ覚まして｣

｢ホンマ良かった〜、心配したんやで!｣

｢ごめんね...｣

｢...ヤス。何があったか話してくれへんか？
辛かったら別にええねんけど、そないに目腫れとるから...｣


あぁほら、また迷惑掛けとるやんけ。

こんなに優しくて、暖かい二人を。

自分から助けを求めたのに。


きっとこの話をしたら二人は僕の事、嫌いになるんやないかな...

今回の事だって、僕が悪いから、君は変わってしまった。変えてしまった。


｢章ちゃん？何考えとるんか知らんけどさ。
僕達は何があっても章ちゃんの事嫌いにならへんし、ずっと味方やで？｣

｢そうやで、ヤス｣


この二人にはやっぱり何でもお見通しなんやなぁ。

途端にまた治まっていた涙腺が熱くなり、いい歳して泣きじゃくった。


泣きすぎて殆ど何を言っとるか、自分でも分からんくらいの説明やったけど、二人はうん、うん、と手を繋いで、頭を撫でてくれながら話を聞いてくれた。

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