アイドルと同棲してます。<橙>＊3 (ページ3)

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この後、お見合いの相手に謝って断って、行くときに着てた服に着替えた

なんかもう疲れた……

すると、障子の向こうから

｢A着替えた？入っていい？｣

『どーぞ？』

その言ったらこっちに来てがばーっと勢いよく抱きしめられる

く、苦しい……

｢Aごめんな……｣

『何が？』

ごめんてどーゆー意味？

うちから少し離れて肩を掴まれて言われる

｢俺がアイドルやからって付き合うの反対させられて……

でもAが"認めてもらうまで諦めへん"て言うてくれたんほんま嬉しかった……｣

嬉しいのはこっちや、アホ。

『もうええよ、お父さんが許してくれやんくてもええよ

関係ないよ、うちが隆平を好きなんやから』

｢でも、それじゃ……｣

隆平は困った顔をする

『それでもどうしても、許してもらえやんだらその時は2人でかけおちしたらええ』

あまりにも突飛押しもない言葉を言ってしまったからしばらく言葉を失う隆平

そして、ついに口が動いた

｢かけおちか……それもいいかもな｣

『やろ？やからもうお父さんに許してもらわなくても……』

｢でもしやん、かけおちはしやんよ｣

そう言われてかーっと顔が熱くなる

『うわー何コレ、ムダにプロポーズしてフラれたみたいになってるんやけど！』

｢あ……いや、そうやなくて、俺はなAを"幸せな花嫁"にしたいんさ

それには"ご両親の祝福"は絶対欠かせやんやろ？やからもう少しだけ俺にがんばらさせて｣

隆平────……

｢はは、俺もプロポーズしたみたいになった｣

そやって苦笑いする隆平が愛しくなって

『……隆平、好き。』

今度はぎゅーっとうちから抱きしめて隆平の腕の中でそう言った

｢俺は愛しとるけど？｣

『なっ』

｢かわえ♡｣

『うっさい！』

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