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その日の夜、早速一本の電話が
『もしもし？』
｢Aー、めっちゃ寂しい……｣
電話の向こうからめっちゃ甘ったるい声が
もう声だけでも可愛い……
｢俺も寂しいー｣
｢俺も俺もー！｣
｢二人ともマル電話しとんのやから黙っときや｣
隆平の声以外の声ががやがや聞こえる
『ふふ、メンバーと居んの？』
｢メンバーおらんとこでかけたつもりやのに
なぜか集まってきてん｣
｢邪魔しに来た！！｣
｢そーそー！！邪魔楽し〜♩｣
｢やーかーらー、大倉とすばるうるさい言うてんやろ｣
｢ゴリラがキレたー｣
｢すばるくん、逃げよっ！｣
｢待たんか、ごらぁ！！｣
ドタバタと音がしてやっと静かに
ヒナちゃんお疲れ……
｢よし、やっと静かになった、あのさ……｣
『うん…？』
｢寂しいんやけど……Aもそう思ってる？｣
いつもなら"アホか"とかで返すけど今日は……
今日ぐらい電話越しやけど素直になろかな
『うん、うちも寂しい……はよ会いたいな……』
うちがそう言った後、
｢………｣
隆平がしばらく無言になる
『りゅーへい？』
｢もぉ……｣
かすかにそう聞こえた後
｢なんでそんなこと言うんかなあ｣
少し怒っとる……？
『アカンだ？』
｢なんで電話のときだけ
そんな可愛ええこと言ってくれんねん……｣
『あははは……』
やって直接は素直になれへんねんもん
｢次、会ったときめちゃくちゃにしたるからな｣
『え、』
めっちゃ低い声で言われて
思わず背中がそぞっとした
｢じゃ、おやすみ
またライブで会おな♡｣
『う、うん、おやすみ……』
なんか、隆平に会いたなくなってきた……
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作者名：円華。 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/lovesuba1225
作成日時：2015年9月9日 15時
