【ブルーロック】２人の野良猫と宝物と

7.興味　※凪side ページ7

凪side



あまり関心を持たれたことがないから、持たれることに慣れていない




だからか少し、ほんの少しだけ興味が湧いた





凪「俺の隣の子、どんな子？」





前の席のやつに初めて話しかけた





前の席の子は目をまん丸にして、分かりやすく驚きながらハイテンションに色々教えてくれた。





まとめると、どうやら有名人らしい




モデルをやってたり、テストは常時トップ3だったり、大会で優勝をしてたり、コンクールで賞を取ってたり。




ふーーん。





聞いたことを頭で流しながら俺はまた夢の中へ旅に出た。





ーーーー




「凪くんと仲良いよね？凪くん、Aとしか話してるところ見たことないし」



半寝状態の俺の耳からそんな声が入ってきた。




仲良い？そうか、これって仲良いのか。




話し相手は確かにちょきとAくらいだし。




だとしたらそうなのかもしれない。





『私に全然懐かないところが気に入ってる』




ん？




「普通逆でしょ？」





どういうことだろう？






疑問に思いつつ、眠気には逆らえない。





俺はまたそのまま眠りについた。




ーーーー




先生「凪、ここの答えを前に出て書きなさい」




自分の名前を突然呼ばれ、反射的に頭を上げた。




そのまま顔を右に向け、隣の顔を見てみることにする。




うん、やっぱりモデルさんなだけある





すごいきれい




あ、目が合った




『え、何？』




驚き半分、奇妙さ半分




そんな顔は普通気に入っている相手にはしないだろうに




俺が思っているより“気に入っている”という分野は広範囲なのかもしれない





先生「Aに答え聞こうとするなー」





え？




別にそーゆー意味で見たわけじゃない



見たくなっただけ




凪「えっと、メロンパン食べますか？」




クラス中がおかしそうに笑っている




横を見てみた




この子は笑っているのかなって




無反応




全く俺に興味なし？





開いた電子辞書にスマホを立てかけながら何かを見ている





んー、、、サッカー？





そういえばこの子も俺とおんなじくらい、授業聞いてないよなぁ

8.会議→←6.隣の席

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