30.訪問者 ※凛side ページ30
『そう？私は凛に会いたくてここまで来たけど？』
当たり前のように当然のように発せられた言葉
本当、調子狂う
『凛に会えたらなにか話し聞いてきてよ、的なこと言われて待ち伏せしてたの。ここまで来たし折角なら会いたいなって思って。でも私、そもそもサッカー詳しくないのよ。ルールしか知らない』
サッカー詳しくない癖にフットボール連合の関係者やってるとか。やはり関係者ってのは嘘だな
つーか
凛「ルールは知ってんのかよ」
『高校に入って間違いなく1番勉強したのはサッカーだね。ここ最近で1番震えたのはオフサイドトラップの動画。見る？って、凛は見たことあるだろうけどさ』
そう話しながら、自分のスマホをスクロールしている。
『凛が奇跡的に見たことないかもしれないし』と言いながら、グッと距離を縮めて俺にスマホの画面を見せる。
パッと見た感じ再生履歴が全てサッカー関連
さらにグッと距離を詰めてきて『ほらこれ』と動画再生ボタンをタップした。
凛「学校の勉強しろよ」
『凛は？』
凛「は？」
『授業とサッカー、どちらを選ぶ？』
またこの目だ
ジッと俺を見てくる
何かを探るような、試すような目
凛「サッカー」
『そういうこと』
どういうことだよ
『ほんっと愛想ないね〜。バレンタインとか受取拒否タイプでしょ？』
なんでわかんだよ
凛「まぁ」
『私それなりにバレンタイン貰うんだけどさ。去年イカの塩辛くれた子がいてそのチョイスに惚れたよね』
凛「なんの話しだよ」
『私のバレンタイン胸キュンエピソードだよ』
知らねーよ
つかイカの塩辛好きなのかよ
さっきのブラックコーヒーといい、似合わないが過ぎる
『じゃあそろそろ帰ろうか！凛と話せて楽しかったよ！』
楽しかった？俺との話しが、か？
そんな聞きなれない言葉を反芻しているうちに、Aはヒョコッと立ち上がり帰ろうとしている。
凛「駅まで送る」
気付いたら口から言い慣れていない言葉を発していた。
『そんな扱いしてくれるの？』
凛「女一人は危ないだろ」
言い訳するように、いや言い訳だ。
今まで誰かを駅まで送るなどといったことはしたことがない。
『ありがとう！でも大丈夫、タクシーで帰る！あ、凛も乗ってくでしょ？途中で降ろして貰えばいいし！』
は？家まで？家どこだよコイツ金持ちか？それともやっぱただのアホなのか？
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かにみそ(プロフ) - 緒臣さん» コメントありがとうございます！豹馬くんにはあの綺麗なお顔でシレっと強気でいて欲しいと個人的に思っています。笑 (2022年11月6日 21時) (
レス) id: 095408bbf2 (このIDを非表示/違反報告)
緒臣(プロフ) - 豹馬くんかっこよすぎてかっこよ死しました (2022年11月6日 20時) (レス) @page47 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
かにみそ(プロフ) - airaさん» コメントとても嬉しいです！ありがとうございます^ ^ 応援頂けると本当に頑張れます！今後も是非遊びに来てください！ (2022年10月24日 19時) (レス) id: b4f4061743 (このIDを非表示/違反報告)
aira(プロフ) - 凪くんと玲王くんの小説どタイプすぎます泣更新頑張ってください！楽しみにしてます♡ (2022年10月23日 23時) (レス) @page7 id: 45cab6be0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにみそ | 作成日時：2022年10月22日 14時
