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「そんなことまだやっていないのか？」
Aの心中に同意するように、水色の髪の男性が入ってきた。
左耳にピアスをしており、Aと同じく二本線。
中等部で見たことがないから編入生だろうか、とあたりをつけつつ、もう一度視線を戻すと、彼はAをじっと見つめていた。
その水色の瞳と目が合いーーAの口から一人の名が零れ落ちた。
「……ランスくん？」
「！……Aか。久しぶりだな」
「ん、久しぶり。……ここに来てたんだ」
「ああ」
何年来だろうか、過去と現在の容姿が一致したのが奇跡である。
「あっシスコン……Aちゃん、知り合いなの？」
マッシュがシュークリームを食べながら聞いてくる。
ナチュラルに懐から出てくるそれに「ツッコんだら負けだ」と唱えつつ頷いた。
「まあ実家的に……うん……」
知り合い程度の仲ではないが、わざわざ言う程のものでないだろうと話を変えた。
「それよりランスくん、誰かに用だったりした？」
「ああ、こいつらに」
ランスがマッシュとフィンへと向かう。
「典型的な劣等生だなお前らは」
「もしかして課題をもう…」
「当たり前だ。お前らとは意識が違う」
ランスの言葉に、フィンが冷や汗をかく。
「お前らみたいなのがいると、寮のイメージを下げかねん。恥を知れ」
(おお……言葉が鋭い……)
Aがその言葉のナイフに目を瞬かせていると、スッとマッシュがランスに近づき、彼にペンダントを見せた。
(なにあれ。写真、か？)
Aが疑問に思ったのも束の間、ランスが自分で後ろに飛ぶ。
部屋の壁に埋まった。
(こ、こんなタイプだったっけ……！？)
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かにいちご(プロフ) - れこさん» コメントありがとうございます。不定期ですがこれからも更新して参りますので、よろしければ読んでいただけると幸いです。 (4月7日 12時) (
レス) id: 223e2eae94 (このIDを非表示/違反報告)
れこ - 続きを待ってます！！ (4月6日 19時) (レス) @page18 id: 5ef0e7fda9 (このIDを非表示/違反報告)
かにいちご(プロフ) - 透さん» ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。 これからも更新して参りますので、よろしければ読んでいただけると幸いです。 (4月2日 11時) (レス) id: 223e2eae94 (このIDを非表示/違反報告)
透 - 7話目の夢主ちゃんの自己紹介の苗字がエイムズになっています。楽しく読ませてもらっています！ (4月2日 11時) (レス) @page8 id: 23dba55806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにいちご | 作成日時：2024年4月1日 15時
