世界を守る一人の少女 (ページ43)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:38,871 hit

４３ページ43

サボサイド

『どうして…優しくするの？』

少し震えたAの肩

サ「どうして…か。どうしてだろうな。お前の事は放っておけない気がして…」

分かってる…

多分俺は好きになってはいけない人を好きになってしまったんだ

でも、それでも

お前を好きでいたい

サ「泣けよ…」

『わ…私ね…すごく怖い…の。』

途切れ途切れになりながらも言葉を繋げている

『みん…な、いなくなっちゃって…鬼に…つかまったら、きっと…ものすごく…怖くて…悲しくて…辛い思い…する。』

自分で分かっているのに、溜め込む…か

『ｳｯ…私ね…思うの…お姉様とお父様は…ｸﾞｽｯ鬼に…捕まったんじゃないのか…って、不安で…しょうがないの…ｸﾞｽｯ』

ポロポロと大粒の涙を流しながら本音を言ってくれた。

俺が言えるのは…

サ「…そんなことない。きっと、何処かにいる。俺が保証するから！なぁAは優しいな…人のことをここまで心配して…泣いて」

『そんな…ことない。私…弱いもん…皆を…守れないの…ｸﾞｽｯ』

サ「なら、強くなろう。俺も強くないとAを守れない。一緒に守りたいものを守ろう。」

『うん』

サ「俺はAの支えになる。約束する。」

『なら…一緒にいて…お願い』

サ「約束するよ。ずっと一緒だ！」

『本当に？』

サ「ああ」

『本当の本当に？』

サ「約束する」

『ｸﾞｽｯ…ｳｩｩ…ｸﾞｽｯ』

泣いてる…

サ「また、辛いことがあったら言え。…な？」

『うん』

俺はAの頭を撫でた。

『もう少しだけ…この状態でもいい？』

サ「してほしいなら何時でもしてやる」

しばらくその状態が続いていた

『ありがとう。もう大丈夫。(*´-`)』

サ「そっか、何かあったら絶対に言えよ？」

『ありがとう』

サ「…Aってきれいだよな」

『え？』

サ「あっ！いや、別に、その」

俺何いってんだよ。馬鹿か

『お世辞でも嬉しいね(^^)』

お世辞じゃないのに

『ねえ、サボの話聞かせて！』

サ「でも、10歳より前の記憶はないぞ？」

『別にいいよ。革命軍の話聞かせて！』

サ「わかった」

俺達はずっと話をした