百難 ページ4
光里「どうしたの？沙苗ちゃん。話って……。なんで、Aがここに？」
A「まともに話すのは何週間ぶりでしょうかね。今日はいえ、今日こそ、誤解を解きにきました。」
光里「私は…何も誤解なんてしてないわ。」
じりと後ずさる光里の腕を掴んで引き止める。
光里「離して！！！」
A「嫌。」
光里「離しなさい！！！！！」
A「嫌」
光里「離し「光里！！！！！！ちゃんとこっち向いてよ。私の話聞いてよ。」」
突然、敬語調が抜けたからか光里は大きく目を見開いてこちらを向いた。
光里「今、なんて…」
A「私は光里と話がしたい。」
私の言葉を聞くと近くにあった椅子に光里は、座った。
光里「話って…。誤解…何を…」
A「私が執事であることにこだわるのは、父に使命を全うしろと言われたから。それに、最後の言葉くらい叶えて上げたかった。
宮藤と名乗らなくなったのは光里に喜んで欲しかったから。立派な執事になりたかったから。
髪を切って、護身術を習ったのはやっぱりあの事件があって強くなりたいと光里の為だけじゃない自分のためにも強くなりたかったから。」
言葉を切って、光里を見ると気まずそうに目を彷徨わせている。
私はもう少し言おうかと思って口を開く。
すると
光里「でも、。どんなにAが私の考えもつかないような理由で行動していたとしても、私には自分を犠牲にしているように見えたの。苦しくても、弱音を吐かないんじゃなくて、吐けないように見えた。だから、もっと普通の女の子になって欲しいって…」
下を向いて手を握りしめて光里は言った。
私はそんなに辛そうだったのかな…。
光里「あの事件で、私達は何かがズレてしまってた。私は罪悪感を感じててまともに話せなかった。Aがひとりでに外に行ってしまうのを止められなかった。」
初めてちゃんと光里の気持ちを聞けた気がした。あの事件は言ってしまえば誰のせいでもない。でも、お互いにその事件を悔やんですれ違っていたんだ。
A「光里…。避けてごめん。私は打ち明ける勇気も、思い切る自信も無かった。もっと、話すべきだった。」
光里「っ、Aは悪くない！カッとなって避けて収集がつけられないくらい避けたのは私だから。ごめんなさい。」
お互いに謝って数秒。この後、どうしていいか分からず、そのうち二人して涙目になっていることに気づいた。
A「光里。」
光里「A。」
「「ありがとう」」
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結野(プロフ) - 続き！楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年1月16日 22時) (
レス) id: f792b77764 (このIDを非表示/違反報告)
狐いろ - めめこむまーりんさん» やっと更新出来ました…！続きを楽しみにして下さって本当にありがとうございます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: 4d47f32001 (このIDを非表示/違反報告)
狐いろ - あいあいあいああいさん» 続きます！長らく更新停止していてすみませんでした…。また、カタツムリ更新ですがもし良ければよろしくお願いします…！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: 4d47f32001 (このIDを非表示/違反報告)
めめこむまーりん(プロフ) - 続きが凄く気になってます。更新をお待ちしてます。 (2018年10月11日 13時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
あいあいあいああい - これって終わったんですか？続くんですか？ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 47db81ffde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐いろ | 作成日時：2018年2月16日 17時
