百十難 ページ15
あれ？
これは…
財前「沙苗…っ、もうその位で勘弁してや」
光の顔か赤かった。
まぁ、無理もない。無意識の告白をされているのだ。
沙苗「ご、ごめん…っ！」
何を勘違いしたか沙苗が走り出したので慌てて隠れるが、沙苗はこちらに来ない。
そーっと再び覗くと、光が沙苗の手首を握っていた。
財前「なんで逃げるん？言い逃げはズルいやろ。」
反対の手で顔を軽く隠しつつ、光はもう一度言う。
財前「沙苗…俺は全部好きやから。それに、自分で言うのもなんやけど…
俺は沙苗が誰か他のやつに告られとったらそれだけでも嫌や。
たとえ、告る奴が友達でも。
振られたってなったらめっちゃ安心するし、嬉しい。最低やけどな。
でも、なんでって言うたら、沙苗が好きやから。」
その言葉を聞くと
沙苗が気づいたようにあ、と声を漏らす。
沙苗「私、…財前君が…えと…え、その、本当に？え、ど、どうしよう。」
財前「告白して、相手に告白し返されるなんて聞いたことないわ」
若干呆れ口調で笑いながら財前は沙苗を見る。
沙苗はと言うと、軽いパニックであたふたしつつ、徐々に顔が赤くなっていく。
沙苗「えと…どうしよう」
財前「もっかいいったるわ」
財前「沙苗、好きやから付き合って。」
沙苗「…うん。よ、ろしく…？」
なんで疑問形なん？と軽口を叩きながらも笑顔で話す二人を見て、もう私は本当に良かったと親のような心持ちだった。
白石「ほな、行こか」
白石さんの言葉に頷き、元いた場所に戻る。
白石「はぁ〜、財前にあんな可愛い彼女…はぁ」
何がそこまで認められないのか分からないが白石さんは何度かため息をこぼす。まるで子供の成長に、驚く父親のようだ。
A「そんなに驚かなくとも、皆んな、美形だから彼女なんて作ろうと思えばつくれるんじゃないかな？」
苦笑いで話すと、
白石「美形かぁ。陸宮さん嘘つかなそうやから自信になるわ」
苦笑で返された。
そこから少々会話をしてそろそろ戻ろうと席を立つと
？「こんな夜中に2人でなにをしているんだい？」
にっこりと微笑んだ幸村さんが立っていた。
続く (更新停止中)
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結野(プロフ) - 続き！楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年1月16日 22時) (
レス) id: f792b77764 (このIDを非表示/違反報告)
狐いろ - めめこむまーりんさん» やっと更新出来ました…！続きを楽しみにして下さって本当にありがとうございます！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: 4d47f32001 (このIDを非表示/違反報告)
狐いろ - あいあいあいああいさん» 続きます！長らく更新停止していてすみませんでした…。また、カタツムリ更新ですがもし良ければよろしくお願いします…！ (2018年10月21日 18時) (レス) id: 4d47f32001 (このIDを非表示/違反報告)
めめこむまーりん(プロフ) - 続きが凄く気になってます。更新をお待ちしてます。 (2018年10月11日 13時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
あいあいあいああい - これって終わったんですか？続くんですか？ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 47db81ffde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐いろ | 作成日時：2018年2月16日 17時
