美女と関ジュ 1 (ページ39)

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Side誠也

まとくんは「ちょっと俺1回行ってくるわ」

と言って一度病院を出て行った。

あの人、天然やからどこ行くとか

言ってへんかったし。

病室へと運ばれたAは、

酸素マスクをつけて眠っとる。

その時、病室のドアが開いて

ハーフっぽい顔立ちをした

男性と女性が入ってきた。

誠也「もしかして、Aのご両親ですか……？」

直感的に、そう思った。

2人とも雰囲気がどことなくAに似とった。

父「あ、そうです。

この度は、ありがとうございました」

そう言って深く頭を下げた。

古謝「いえ。僕らがもっと注意していれば

娘さんがこんなことになることはなかったですし」

母「起きてしまったことは変えられません。

あなた方が娘を見つけてくれたおかげで

今があります。

本当に感謝してます」

Aに似て2人ともとても優しい人だった。

古謝「じゃあ、俺らは帰ろっか」

父「いえ。残っていてください。

娘もその方が安心すると思いますから」

丈一郎「では、お言葉に甘えて……」

誠也「……俺、飲みもん買ってくるわ」

そう言って病室をあとにした。

「誠也くん！！」

大吾と流星と正門がいた。

流星「Aちゃんは！？」

誠也「もう大丈夫やで。今は安定しとる」

正門「よかったぁ……」

誠也「今、Aのご両親とメンバーが病室おるから。

はよ行ってやり？」

西畑「おん」