美女と関ジュ 1 (ページ18)

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Side誠也

さっきみたいに大地がAをおんぶして

まとくんの家まで運んだ。

まとくんご厚意によりAはベッドまで運ばれた。

丈一郎「さっきより顔色はよくなったな」

丈がAを頬を撫でながら言った。

普段、毒舌な丈やけどこういう時は

人一倍心配しとる。

真鳥「ちょくちょく顔色見に来るか」

まとくんがそう言って俺らは一旦寝室を出た。

誠也「まぁ喘息の発作が出らんかっただけよかったな」

今江「せやね」

Aは去年くらいまで度々喘息の発作が出よった。

本人曰く、小学校に入学するまでは

走るだけで発作が出よったらしい。

その時、玄関のドアがガチャっと開いた音がした。

リチャたちが来たんかな。

ドタドタと足音が聞こえ

予想通り、大橋が勢いよく入ってきた。

大橋「なぁなぁなぁなぁ！！！」

丈一郎「うるさいねん。猫寝とんや」

朝田「まとくん……」

なんだか様子がおかしい4人。

真鳥「なしたん？」

古謝「これ見て……」

古謝から差し出されたスマートフォンの画面を

4人で覗き込んだ。

それは何かの記事で見出しには大きく

"関西ジャニーズJr. 猫宮A

猫宮ホールディングスの令嬢！？"

こう書かれとった。

今江「猫宮ホールディングスって、

あの猫宮ホールディングス？」

草間「せやねん」

真鳥「え、じゃあ、俺がさっき

電話で話した人って……」

誠也「猫宮ホールディングスの社長やな」

丈一郎「じゃあ、猫は社長さんの娘……？」