やっぱり我儘聞けないや ページ13
無一郎side
鬼が途轍もない咆哮をあげた途端、下半身の感覚が無くなった
それと同時に、低く鈍い音がした
すぐに状況を理解した
“もうすぐ死ぬんだと”
A、
ごめんね、最後の我儘聞いてあげられなくて
やっぱり僕は、君がいなくちゃ駄目なんだ
もう今でも、君の笑顔を見たくてたまらないんだ
悲鳴嶼さんと不死川さんには、無惨を討ってもらおう
力尽きる寸前、僕は白刀を赫く染めた
・
・
・
「…?」
真っ暗だ、何も見えない
此処はどこ?誰かいないの?
怖い、誰か、
「…お帰りなさい、無一郎」
そこには
愛する人が、立っていた
「なんでこっちに来たの」
時『…ごめん。でも、やっぱり僕はAの傍にいたいんだ。君がいない世界なんて有り得ない。
僕も相当頑固て我儘だよね』
つい自分に苦笑いをしてしまった
「…私も無一郎といたいよ。でもね、それよりも“生きてほしい”っていう気持ちの方が大きかったの」
時『でもこれでずっと一緒にいられるんだね。ほら、皆のとこ行こ!』
「うん!」
・
胡「あっ、時透君にAじゃないですか。…貴方がたまでお亡くなりになってしまったのですね」
「しのぶさんに煉獄さん!!特に煉獄さんは久しぶりですね!」
時『あちらの世界はどうなっていますか?』
煉「向こうは決戦をしているぞ!日の出までもう少しだ」
「本当ですか。では応援をしなくてはですね!」
胡「皆さん、頑張ってー!!」
時『もう少しだよ、頑張れ』
「見てるよー!!」
煉「少年たち、頑張れ!」
玄「皆生きて帰ってくれよ!!」
皆「えっ?」
時「玄弥!!」
「玄弥君も死んじゃったんだ…ごめんね、守れなくて」
玄「Aさんのせいではありませんよ!気にしないで」
「まあいいや!応援しよ!」
・
・
そして日が上り、無惨は消滅した
「やった、終わったよ!無惨は死んだ!!」
時『ちょっと待って。まだ終わっていないかもしれない』
「え?」
胡「甘露寺さんに伊黒さん、悲鳴嶼さん!お久しぶりです」
甘「久しぶりという時間ではないけどね!」
胡「そうですねw」
「って皆!そんなこと言ってる場合じゃなーい!!下の世界で何が起こってるか分かってるんですか!?」
悲「何が起こってる?」
煉「うむ!竈戸少年が鬼になっている!!」
胡・甘・伊・悲
「「「「は/え?」」」」
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ゆきな - とっってもおもしろかった! (2022年5月29日 16時) (レス) @page17 id: 4fc5a23257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こえさく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kanacya/
作成日時:2021年7月21日 20時