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「到着〜」
「送って下さりありがとうございました」
初めてだ駅まで送ってくれる男性も、隣を歩いて話してくれる男性も。
きらきらして歩く伊崎さんとガヤガヤと騒がしく歩く豪さんと学さん。
正反対の存在同士なのに異様にマッチしているのは不良だからだろうか、それとも私の感覚がズレているんだろうか。
「なんかあったら鈴蘭って出せよ」
「ありがとうございます、でも何も無いと思いますけど」
「分かんねぇだろ、念には念をだよ」
ポケットから黒色の携帯電話を出して赤外線通信をし出す。
念には念をと言ってくれただけでも嬉しいのに、まさかメールアドレスまで交換してくれるだなんて。隣にいた二人も釣られたように交換してくれた。
登録された三つの名前。男性の名前なんて父親以外は初めてかもしれない。
会って間もないのにこんなに良くしてくれるだなんて、普通の人よりも優しくていい人達だ。逆に普通と言われている人達の方が恐ろしく思えてくる。
「メロス、読んどく」
「読んだら是非教えてくださいね」
ポケットに携帯電話を突っ込む。
きらきらと光るチェーンは見たことが無い形をしている。こういった物はどこに売っているんだろうか、ドンキホーテに売っていたりするんだろうか。もしかしてブランドのお店に売っていて結構な値段がするんだろうか。
伊崎さんもその為にバイトをしているかもしれない、そう思うと何だか可愛い。
「何だよ」
「いや、別に何も無いです」
思った以上にきらきらしていたから見すぎてしまった、チェーンもそうだが伊崎さんも。
私には無いきらきらを伊崎さんは持っている、もちろん豪さんも学さんも。
普通じゃ持てないこの青っぽくて透明でも無い独特なきらきらは、一体どうすれば手に入るのか、私はいつこのきらきらを失ってしまったのか。
「電車来たぞ」
家に帰る電車が線路に着く。
また日常に戻るのかと、体験した非日常が恋しい。でも早く戻らなければならない、本の中の非日常で満足しなければ。
もしかしたらこういった考えが、あのきらきらを無くした理由かもしれない。
「じゃあ、また」
座席に着いて女生徒を読み出す。
今まで女子が主人公の話を読むのは少し苦手だった。甘いものが多くて青くて、恋愛物ばかりで。
でも今日は嫌では無い、うん、嫌では。
いつもより本に集中出来なくなって携帯を取り出した。毎回開いてもする事が無い携帯をまさかチェーンのブランド探しに使うなんて、前の私なら考えられなかっただろう。
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ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うわあああん可愛い😭😭もどかしい感じがたまらなくいいです😭💗ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️💗 (11月26日 22時) (
レス) @page21 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ご感想ありがとうございます。御子柴君、私も大好きな方なので少しずつお話を書いていこうと思ってます！ (11月19日 13時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - めっっっっっっちゃ好き😭言葉選びが繊細で素敵😭💗 見ててすごくしあわせな気持ちになれる😢 よければ御子柴君とのお話もっと見たいです😭💗 (11月18日 17時) (レス) @page14 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛いさん» ご報告ありがとうございます😭直しました (8月29日 18時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛い(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月29日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤の花 | 作成日時：2023年8月29日 16時
