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「へぇ、じゃあAちゃんは小説家志望なんだ」
「志望っていうか好きなだけですけど」
「本読めるとかすげえな」
アイスを食べだして数秒後、話し始めたのは多分豪さんの方だった。苗字に学年に趣味など答えられることは大体聞かれたと思う。
小説が好きと言ったら漫画じゃないのかと言われたが、それは想定内だ、いつもの事。
小説を書くのにも興味があると言ったら小説家志望だと決められてしまうのも、いつもの事だ。
「それ、何買ったんだよ」
「これは太宰治の女生徒です。」
「あ〜、太宰治って三大クズ文豪のか」
「ご存知なんですね、あまり知られてないのに」
太宰治、クズ文豪、まさか不良が知っているとは思いもしなかった。名前だけは知っていても太宰がどんな人間かなんて気になる人は少ないはずだ。それを鈴蘭に通う彼が知っている。もしや彼は文学が好きなのかもしれない。
「どんな奴かは知らねえけどな、読んだことねえし」
「そうなんですか、初めて読むなら走れメロスがおすすめですよ」
「メロスねえ、気が向いたら読んでみるわ」
気が向いたら読んでみる、私の好きな小説を読もうとしてくれている。
今までこんなことは無かったから変な気分だ、私を認められたみたいで。
メロスは不良で友達がいる彼らなら太宰が書きたかったことも、突き止めてくれるだろう。
「おい！二人で話すなよ！」
「Aちゃんは俺らが先に友達になったんだよ！」
「うるせえな本当に」
小銭二人から出た友達という言葉。
まだちゃんと名前も聞いていないのに友達なんて、この二人は疑うという事を知らないんだろうか。もし私が敵対校の彼女や妹だったらどうしていたんだろうか。
そんな事実は無いのだが、もしを考えたりはしないんだろうか。
「てかお前ら名前言ったのかよ」
「あ！俺三上学、三年！」
「俺は三上豪！」
三上学と三上豪、確か同じクラスの愛ちゃんが三上兄弟っていうめちゃくちゃ不良の双子がいるんだよと教えてくれた。
愛ちゃんは情報通だからそういった話にも詳しい。まさかその双子とアイスを食べることになるなんて、私は一体どうなってしまったんだろう。
「やっぱ言ってなかったのかよ」
はあと溜息をつきそうにしてそう言った金髪鴉の彼。この人は不良漫画でいう所のNo2の人だろう、冷静沈着なクールタイプに見える。
「鈴蘭の伊崎瞬」
二人が電話をしていた相手の伊崎さん。
きらきらは結構近くに居て、小銭と自販機によって非日常を運び込んできてくれていた。
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ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うわあああん可愛い😭😭もどかしい感じがたまらなくいいです😭💗ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️💗 (11月26日 22時) (
レス) @page21 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ご感想ありがとうございます。御子柴君、私も大好きな方なので少しずつお話を書いていこうと思ってます！ (11月19日 13時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - めっっっっっっちゃ好き😭言葉選びが繊細で素敵😭💗 見ててすごくしあわせな気持ちになれる😢 よければ御子柴君とのお話もっと見たいです😭💗 (11月18日 17時) (レス) @page14 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛いさん» ご報告ありがとうございます😭直しました (8月29日 18時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛い(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月29日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤の花 | 作成日時：2023年8月29日 16時
