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「ありがとうございました〜」
店員さんの作られた笑顔と愛想のいい声を背にして出口に向かう。
手に提げた袋には買ったばかりの太宰治の女生徒が入っている。
少女漫画やケータイ小説を読んでいる中未だに純文学を好んで教室で読んでいる私は、一体どう見えているんだろうか。不良さん達はきっとこういった小説は読まないんだろうなあ。
まだ電車の時間まであるからフードコートで期間限定アイスでも食べよう。確かパンプキンプリンってやつが出てたはずだ。
「パンプキンプリンとハロウィンサンデー！」
「抹茶とバニラとストロベリーのトリプル！」
「お前ら食いすぎだろ」
フードコートを入ってすぐにあるアイスクリーム屋にはいつもならキラキラなメイクをしてスカートがとてつもなく短い女の子達がいるはずなのに、今日に限ってはそれとは別のきらきらがいる。
私と同じパンプキンプリンをご所望の彼は、うん、小銭の彼らのどちらかだ。
やっぱり声が大きい、あれは通常運転だったみたいだ。あれに付き合っている人達は大変だろう。
「あれ？！Aちゃんじゃん！」
「ほんとだAちゃん〜！」
店の前からブンブンと大きく手を振る二人と隣にいる後ろを向いたままの金髪の人。
彼もきっと鈴蘭高校の人なんだろう。
学ランもジャージも着てないけど彼からは、普通とは違う凄みが感じられる。
何だか少し見た事ある気がするけど。
これは近付いた方がいいんだろうか。
「あ、え、こんにちは」
「もしかしてAちゃんもアイス？」
「じゃあ奢る！どれがいい？」
ショーケースを同時に指差す二人。
奢ってやるって付き合いでも無いはずなのに、不良のくせに彼らは純粋だ。私よりずっと。丁度お金も微妙な所だしお言葉に甘えてしまおうか、だが変なプライドが邪魔をする。人に貸しを作っていいんだろうか。
「奢ってもらえよ、誰だか知らねえけど」
振り返ってそう言ったのは金髪の人だった。金髪鴉の人、ゴツめのネックレスと甘い香水が似合うコンビニ前の彼。
鈴蘭高校の人とは分かっていたがまさか小銭の彼らと友達だったとは、私のことを覚えて無いのは少しショックだが、きっとああいったことは多いのだろう。そういうことにしておきたい。
「じゃあパンプキンプリン一つ」
「おし！店員さんパンプキンプリン！」
「俺椅子取ってくる！」
小銭の彼らが分かれる。席を取りに行った方に彼がついて行く、ジャラジャラとなるズボンに掛かったチェーンがなぜかきらきらしていた。
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ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うわあああん可愛い😭😭もどかしい感じがたまらなくいいです😭💗ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️💗 (11月26日 22時) (
レス) @page21 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ご感想ありがとうございます。御子柴君、私も大好きな方なので少しずつお話を書いていこうと思ってます！ (11月19日 13時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - めっっっっっっちゃ好き😭言葉選びが繊細で素敵😭💗 見ててすごくしあわせな気持ちになれる😢 よければ御子柴君とのお話もっと見たいです😭💗 (11月18日 17時) (レス) @page14 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛いさん» ご報告ありがとうございます😭直しました (8月29日 18時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛い(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月29日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤の花 | 作成日時：2023年8月29日 16時
