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どういうシチュエーションだろう。思いもしなかった人が、思いもしなかった場所に今居る。居る世界が違うから関わる事なんて無いと思っていた彼がだ。
バレない様に横を見るとシャーペンで白紙を埋めていく新庄君が居る。大柄な体型と小さなシャーペンがちぐはぐで、何だか可笑しい。
「まだあんだろ、それも貸せ」
「ああ、ごめんね、これもお願いします」
ぶっきらぼうにそう言ってまた書き始めた新庄君。私より書くのが早くてちょっとだけ雑な文字はまさに男子高校生で、いつも怖い新庄くんが可愛く思えてくる。
私が薄すぎるのか、新庄君の筆圧が濃いのか、シャーペンの音が隣からよく聞こえてきた。
「新庄君、それ書いたら帰っていいよ」
白紙を埋め続けてどれくらい経ったのだろう。チッチッと鳴る時計に目をやる。もう書き始めて四十分は経っていて、窓の外は薄く朱色が伸びている。
新庄君はまだ真剣そうにシャーペンを走らせていて、声をかけるのも躊躇ってしまった。
顔を上げた新庄君は一息ついて、持っていたシャーペンをしまった。
「あ？お前も帰んぞ」
机横に掛けてあったスクバを軽々と持って廊下まで歩いて行った。持っていたスクバがぺったんこで、部活しか眼中に無いんだろうなって思ってしまった。
「え、ちょっと待って、新庄くん」
慌てて廊下を出た私を、少し笑いながら新庄くんは待ってくれていた。
「お前、一人で頑張んなくていいんじゃねえの？」
下駄箱に入ってるローファー、そろそろ交換しなきゃなと取り出した。隣にいた新庄くんのローファーが私よりも大きくって、何だかそれが恥ずかしくなった。
「頑張ってないよ全然、普通だよ」
上の方から聞こえてくる新庄くんの声は、低くて少しだけ心地いい気がする。
「そういう奴は、大体頑張ってんだよ」
頑張ってる。初めて言われた。文化祭の準備が始まってから頑張るのが普通だと思っていて、それが求められてるって思ってた。
「俺も誰かに頼るの苦手だけど、誰かに頼ればいいだろ」
そっぽを向きながらそういう新庄くんは何だか温かくて、頬の辺りがぽわぽわとしてきた。
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ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うわあああん可愛い😭😭もどかしい感じがたまらなくいいです😭💗ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️💗 (11月26日 22時) (
レス) @page21 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ご感想ありがとうございます。御子柴君、私も大好きな方なので少しずつお話を書いていこうと思ってます！ (11月19日 13時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - めっっっっっっちゃ好き😭言葉選びが繊細で素敵😭💗 見ててすごくしあわせな気持ちになれる😢 よければ御子柴君とのお話もっと見たいです😭💗 (11月18日 17時) (レス) @page14 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛いさん» ご報告ありがとうございます😭直しました (8月29日 18時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛い(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月29日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤の花 | 作成日時：2023年8月29日 16時
