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囲まれてからどれくらい経っただろう。授業と同じような時間の進み方、そんな気がした。
未だにスキンヘッド達は私に話しかけるのを止めようとしない。
「おい、邪魔だよ」
スキンヘッド達の後ろから聞こえた低い声と香水の匂い。この香りはきっと女の子にモテるだろうなあ。
「あ？！」
スキンヘッド達が勢いよく後ろを振り向いた。大柄な体のせいで声の主が誰かは分からないが鴉のような真っ黒の学ランが見えた。私が知ってる中で真っ黒の学ランをこんな時間まで着ている人達の学校は一つしか知らない。きっとこの声の主は、スキンヘッド達のライバル校である鈴蘭高校の人だろう。
これはもしかしたら、いや半分以上当たっているだろう。喧嘩というやつになるかもしれない。真面目に生きてきた私にとって喧嘩というのは縁がない。した事も無ければ見た事も無い。
だからだろうか少しだけこの状況に期待をしてしまっているのは。
「鈴蘭か、おい帰るぞ！」
スキンヘッド達が私の前から居なくなった。これは予想外の展開だった。私はてっきりこのだだっ広い駐車場で喧嘩をし警察が来て事情聴取をされ、月曜日に少しだけ鼻高々にクラスの皆の注目を浴びれるものだと思っていた。
この意味のわからない期待を何処にやればいいというのだ。
「あんた大丈夫？」
呆然と立ち尽くしている私に、まだそこに居たのかと言いたそうに話しかけた。
鴉の学ランと首から下げられたゴツめのネックレスからは、まさに不良という文字が頭をよぎった。私とは縁もゆかりも無いこの不良男子高校生は何故私を助けてくれたんだろうか。
「あの、助けてくださってどうもありがとうございます。」
「いや別に、助けたわけじゃねぇよ」
鴉の男子高生はかったるそうにそう言った。
だが少なくとも彼が助けたと思っていなくても、ピンチを回避した私からは彼が救世主のように思えて仕方がない。
その真っ黒な学ランも今はヒーローのコスチュームに見える。
「でも助かったので」
「あっそ、じゃあ」
彼はズボンのポケットから財布を取り出した。これもまた真っ黒な二つ折りの革財布で、彼にも彼の高校にもぴったりだ。
私を横目にコンビニに入っていく彼は一体何を買うんだろう。不良だから煙草かお酒か、はたまた顔に似合わず甘い物でも買うんだろうか。
偏見の塊の様な考えが頭の中でぐるぐるする。
深夜には少し明るすぎるコンビニの蛍光灯のせいか、彼の金髪がさっきよりキラキラして見えた。
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ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - うわあああん可愛い😭😭もどかしい感じがたまらなくいいです😭💗ありがとうございます🙇🏻♀️🙇🏻♀️💗 (11月26日 22時) (
レス) @page21 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ご感想ありがとうございます。御子柴君、私も大好きな方なので少しずつお話を書いていこうと思ってます！ (11月19日 13時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
ち の ち ゃ ん 。(プロフ) - めっっっっっっちゃ好き😭言葉選びが繊細で素敵😭💗 見ててすごくしあわせな気持ちになれる😢 よければ御子柴君とのお話もっと見たいです😭💗 (11月18日 17時) (レス) @page14 id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
藤の花(プロフ) - yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛いさん» ご報告ありがとうございます😭直しました (8月29日 18時) (レス) id: 38d8ba4bed (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ@うちの子マジ可愛い(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (8月29日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤の花 | 作成日時：2023年8月29日 16時
