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引越しは両親が手伝ってくれてスムーズに済んだ。

ともは手伝いには来てくれなかったなぁ...
結局、本当の事はともの口から聞く事は出来なかったし...。

だけど、私はもうあの日のことを吹っ切りたいと思っている。
もうこの世にはいない恋人のこと、そして弟のこと...それらから解放されて新しい生活を始めたかった。
だからうちの高校から目指すにはなかなか偏差値の高いこの大学に入る為、かなり頑張った。
あの日のことを知っている人に会いたくなかった。

なのに、、、




『Aちゃん...?』




『...あ、、、え? 中間先輩?』




黄『うわー‼Aちゃんやん!
同じ大学やったん?!』




ひとつ上の中間先輩だった。
この大学だったんだ...
頭いいのは噂で聞いたことあったけど、先輩の学年の進路まではチェックしてなかった。

あの事故の時先輩は高3だったからあっくんと私のことを知っているはずだ。




はぁ...

入学してから友達はたくさん出来た。
本来自分でも人並みに社交的だと思う性格だし、
多分私は結構モテるらしく、同じ学部の子にごはんに誘われたりと大学生らしい新生活は順風満帆だった。
毎日が慌ただしくて、とものことやあっくんのことを思い出す回数も減っていた。
なのに...

あれから憂鬱で仕方ない。
中間先輩は多分余計なことを口外するような人ではないと思う。だけど...
先輩に気を使われたり可哀想だと思われている気がして居た堪れなかった。




中間『Aちゃん、楽しんどる?』

ほら...

あの日先輩に連絡先を聞かれた。
そしたら先輩の所属するサークルに勧誘されて、
お友達も是非一緒に、なんて言うからまんまと食い付いた友達に強引に誘われ...
今、サークル主催のBBQに来ている。

『あ...はい、楽しいですっ』
自分でも100点、とわかる笑顔で返事をする。
先輩には気を使わせたくない...というか、構われたくなかった。

中間『ホンマ?なら良かったわ。誘ったん俺やからAちゃんつまらんかったらどうしようかと思ったわ』
そう言って私の頭をポンポンして、行ってしまった。

ホッとしたのも束の間、
『キャー‼ ちょっと何なんあれ?//
中間先輩Aにめっちゃ優しない?』
友人達に囲まれた。

『はぁ?? そんな事ないやろ...高校一緒やからってだけじゃない?』

最悪だ...
高校の時の話はしたくないのに

『えー⁈ 高校の時もなんかあったんちゃうん〜?/』

『あるわけないやろ...』

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Kanan(プロフ) - くまごろさん» わーありがとうございます!最近書いてなかったのでまた頑張りまーす (2018年1月9日 12時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
くまごろ(プロフ) - とてもドキドキさせられる展開で続きが楽しみです。更新頑張ってください(^^) (2018年1月8日 23時) (レス) id: 058fe49244 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kanan | 作成日時:2017年11月19日 19時

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