検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:6,156 hit

火の花が一輪 ページ20

私はうとうとしながら自室の机に向かい、本を読んでいた。
いきなり本が読みたくなったのだが今は、眠気と戦っている最中だ。

くあ...

小さくあくびをしながら本を読む。
ページをめくったところで私のまぶたが閉じ、こくり、こくりと、船をこぎ始めた。


パチ、パチ、パチパチ...

薪が燃える火の音が聞こえた。
慌てて回りを見渡せば、家は所々燃え落ち、煙が立ち上る。
私は毒の水溜まりに座っていた。

どういうこと...。なんで。


言いたいことは沢山あるけど、声にならない。
どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして。

その時、お父さんがいた。
私が慌てて駆け寄ったときにはもう、火傷で皮膚はただれ、喉に引っ掻いた跡があって、手足は痙攣していた。あぁ、私のせいだ。私が。私の魔法のせいで。大好きなお父さんを。

なんで、なんで、お父さん!

声にならない。
言葉にできない。

__どうして。

どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、ドうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうしテ、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、ドウシテ、どうして、どうして、どうして、あぁ、知ってる。私のせいだ。全部全部私のせい。私がいるからこうなったんだ。私のせいだ。全部全部全部全部全部ぜんぶ全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部ぜんぶぜんぶぜんブぜんぶぜンブゼンぶ。
おとうさんごめんなさい、わたしのせいで.....

「あぁ、やめて、やめて、ごめんなさい、私のせいで」

ただの後悔しかない、私の声。

息苦しい中で私は初恋の人を見つけた。

 

_あぁ、これは罰でしょうか...?




私はその場から逃げ出した。

星が一つ→←世界が2つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:神樹を守る子ら , 募集企画 , リレー小説 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

メイドのもも(プロフ) - 桜花で更新します (2020年5月19日 9時) (レス) id: 3d1581623e (このIDを非表示/違反報告)
梨兎(プロフ) - 更新終わりました! (2019年12月19日 4時) (レス) id: f393b65561 (このIDを非表示/違反報告)
梨兎(プロフ) - 鈴ノ枝 海景で更新します! (2019年12月19日 4時) (レス) id: f393b65561 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月姫(プロフ) - 更新完了です! (2019年12月19日 3時) (レス) id: 876f512bd1 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月姫(プロフ) - 夜遅くにすみません!マグノリアとオーベロンの1話ずつ更新します! (2019年12月19日 2時) (レス) id: 876f512bd1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菜の葉 x他11人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年8月4日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。