世界を統べる者たちよ【神樹を守る子ら】【リレー小説】 (ページ15)

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狂人が一人ページ15

あぁ、楽しい。

顔を隠した紙から除く笑みはまるで獲物を狙う猛獣のようだ。
僕の目の前にはクリーチャーが３体いた。そのクリーチャーは全員狼が元となっている。

「あははっ」

目の前にいる哀れなクリーチャーを嘲笑いながら、手を前に向ける。

「【モノづくり】」

そう唱えれば、腰に下げている袋のなかに入っていた鉄と木、設計図がぱぁっと光の粒子になりながら、象っていく。そうしてできたものは小降りな装飾など一切無い剣だ。
その剣を構える。そしたら焦ったのか、クリーチャーたちはこちらに向かって特効してきた。あはっ、バカだねぇ。僕に勝てるわけ無いのに！

１体目のクリーチャーの腹に剣を深々と突き刺し、抉るように抜き取る。
そうすると、クリーチャーは一発で倒れる。後から起き上がることがないように、首にナイフを突き刺す。このナイフは使い回せばいいだけだし。

２体目のクリーチャーが僕めがけて牙を向けてきた。それを剣で受け止めるがクリーチャーも負けじと、歯をたてる。その時だった。

__パキンッ

こぎみよい音がして、粉々になった剣が僕に降りかかる。僕はそれを避けながらクリーチャーを見る。クリーチャーはこれ幸いと襲いかかってきていた。

「...バァカ」

嘲笑いながら、下をペロリと出す。

僕の"足"見えてないのかな？

そんな些細な疑問を抱きながら、足＿＿＿＿＿触手をクリーチャーに突き刺す。
ぐちゃりと嫌な音をたてながらも、確実に心臓を貫いた。
その時、三体目のクリーチャーが触手を避けながらも僕の頭に噛みついた。

「＿＿っ」

僕は目を見開き、驚愕したがすぐににんまりと笑みを浮かべ、隠し持っていた短剣をクリーチャーの目から腰にかけて勢いよく引き裂いた瞬間、噴水のように勢いよく血が吹き出した。

ペロリとその血を舐め、すべてのクリーチャーが息絶えたことを確認した。

あとは、持ってきた袋のなかにしまうだけだ。

「＿狼のクリーチャーは目玉と牙がきれいなんだけど、壊れてないかなぁ？あはっ！」

僕は笑いながらこの場をあとにした。