第十二話 ページ13
「もうねー、僕、両思いだって思い込んでたからさぁー」
「はい」
私は、さっきからずっとほとけの話を聞いている。
弱っている人は放っておけない性格…って言われたけど、そんなにいいもんじゃない。
「でもさ、僕の立場上、恋愛するわけにもいかないんだよね」
ふっと真面目な顔になったほとけ。
つられて私も姿勢を正した。
「はい」
「Aはさ、いれいすって知ってる？」
「はい。名前だけは。ってか、いれいすのいむくんですよね？ほとけさんって」
「バレてたのぉ？」
「分かりやすすぎます。」
私も、インターネットの世界に興味がないわけではない。
なんなら、初めてきた時点で分かっていた。
片思いしていた幼馴染がいれいすリーダー・ないこだということも。
「でさ？彼女いないよーって言ってるけど、美菜ちゃんと付き合うことになったらーって考えるとさぁー」
「世間的には良くないですよね」
「僕ね、どうしたらいいのか分かんない。」
「私もです」
頭を抱えるほとけ。
私は淡々と自分の悩みを話し出した。
人は、自分より状況が悪い人を見ると、安心するらしい。
他人の不幸は蜜の味ってね。
「私は暗いし、近寄りがたいし、何を考えているか分からない、言われたことだけやるロボット。
ほとけさんも心当たりあるでしょう？」
ほとけは黙り込む。
無言は肯定を意味する＿＿＿ってね。
「そんことないとかいう綺麗事なんか、私は求めてません。
でも、私は、私じゃないんです。」
「ん？どうゆーことぉ？」
アルコールのせいか、呂律が回っていない。
「メガネ。外したら、性格が180度変わるんです。」
「えー？なにそれぇ」
「漫画みたいでしょう？でも、残念ながら本当です」
「僕、見てみたい。」
「は？」
「本当のA。」
お酒のせいで頬は赤いが、真剣な目。
「家の外で会ってますよ？」
思わず苦笑する。
同時に、なぜほとけに自分のことをペラペラ喋ってしまうのかが分からなかった。
ほとけの何かに、私も動かされたのか。
「Sofia」
「ええ！？あの元気な店員さん！？」
「そうですけど。それが何か？」
すると、ほとけは机に突っ伏す。
慌てて覗き込むと、すーすー寝息を立てて眠るほとけ。
呆れたように笑って、毛布をとってきた。
ほとけにそっとかけながら、小さな声で呟く。
「変な人。
でも、嫌いじゃない」
ラッキーメンバー
りうら
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兎ﾉ助 - 誤字する子ってかわいいよなぁ… (4月30日 21時) (
レス) @page37 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
れん@美鳳のサブ(プロフ) - 兎ﾉ助さん» ご指摘ありがとうございます！なおしました！ (4月30日 7時) (レス) id: 02085023ec (このIDを非表示/違反報告)
兎ﾉ助 - あの…『誰かさんのせいでそう思っていまう｡』いまうって何ですか…? (4月29日 22時) (レス) @page27 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
兎ﾉ助 - いれいすマメ知識！いむくんは酒を飲んだら泣きます｡←これが嫌でいむくんはあまり酒を飲みません。(あ､そうしろって言ってる訳じゃないからね?) (4月29日 21時) (レス) @page13 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
れん@美鳳のサブ(プロフ) - Reru osi@#さん» はい、間違えてました。すみません…教えてくださり、ありがとうございます！ (4月27日 21時) (レス) id: 02085023ec (このIDを非表示/違反報告)
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