9.朝に見た ページ9
チュンチュン、と雀の鳴く音が聞こえ目を覚ました。
私の顔を照らす太陽。とても、眩しいと感じた。
顔を顰めては私は起き上がる。
みんな布団を畳み、荷物が無くなっていた。用事で帰ったんだっけ、と思い私は部屋を後にする。
リビングのドアを開けようとし、ドアノブに手をかければいい香りが漂い、テレビの音も聞こえた。
「母さん帰ってきてるのかな…」
そう思いぐちゃぐちゃの寝癖で外ハネしている髪をそのままにしドアを開け、寝ぼけ眼でキッチンの方へ歩み寄り母さんであろう人物の後ろから抱きつき、声を出す。
「おはよ、母さん…」
抱きつかれた相手はビクッと反応したあとに頭を撫でてきて
『お、おはよう。でもごめん、Aのお母さんではないかな、』
その声を聞き、すんすんと匂いを嗅ぎ、誰だか判別がつけば恐る恐る顔を上げる。
「や、やぁ…スタン……」
綺麗な顔で少し困っている彼を見て急に恥ずかしくなり離れてはソファに座る。
『あー、可愛かったよ、?』
「うるさいうるさい!なんも知らないわよ!」
なんて騒ぎながら彼が朝ご飯出来た、と言うのでそちらへ向かう。
「とても美味しそうね、いただきます。」
黙々と食べていたがふと、気になったことがあるから聞いてみることに。
「みんな帰ったのにスタンはどうして帰らなかったの?」
『…みんなは用事があるけど、僕は一言も言ってないから、いいかなと。』
確かに言われていなかった。それともう1つ。
「スタン、好きな人居るの?」
そう聞いたら動揺し、飲み物を零すやら拭くものを取ってこようとして転けるやらで分かりやすいな、と思い笑ってしまった。
彼は恥ずかしそうに
『い、いるわけないだろ…』
と言う。
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題名入れ忘れてました(´・ω・`;)
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作者名:要 | 作成日時:2019年12月8日 17時