君を手に入れたくて。 (ページ5)

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5.気持ちページ5

Eddie side

Aは知らないんだ。

僕が君を好きなことを。

みんな。みんなAが好きなんだ。それに気付いたのは君に好きな人を相談されてから。

「はぁ！？Aに好きな人!?!?そんな冗談よしてくれ！！」

ビルに言われてびっくりした。君に好きな人が居るなんて。

『と、とにかく。とにかくだ、、き、今日…Aの家に集合…するみたい。』

「分かった。」

胸の奥がズキズキと痛む。こんなに僕の方が愛してるんだけどな。

16時半。リッチー以外が集まった。

リッチーは？と聞いても知らない。と返ってくる。

彼女に誘われみんな家の中へ。机を囲み、早速聞く。

『す、好きな人が居るって本当…？』

『勿論！そのためにみんなを呼んだんだから！』

なんて嬉しそうに答える彼女は太陽のように輝いていた。

でも耳を疑ったんだ。誰なんだと聞くみんなに彼女の口から漏れた名前は

その場に居ないリッチーだった。

顔を赤くし『彼は優しいの。勿論みんなも優しいけどね！でも彼はあんなに女の子みたいな綺麗な顔立ちで。それでいて下ネタとか男の子らしい発言でギャップがあるの！』と彼を褒めだす。

みんなの反応も驚いていてあからさまに落ち込んでいる雰囲気だったから、僕の憶測だけどみんな

Aのことが好きだったんだなと悟る。

でもある日突然。彼女は僕らに言い放った。

『私、振られちゃったよ笑』

そう優しく微笑んで伝える彼女の表情は…

どこか悲しそうで辛そうに見えた。
泣いても良いんだよと伝えたい。抱き締めたかった。

そんな感情をぐっと堪えて僕は隣で「次があるよ」と言った。