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4.珍しく ページ4

Stanley side

現在倒れた…、いや。正確には意識を失ったAを看病していた。

1時間半が経つ頃、僕が握っていた彼女の手がピクッと反応した。


「A…??目、覚めた?」

手を握ったまま顔を見る。
ゲームをしていた彼女の初恋である彼も、彼女に必要なものを用意していた彼ら2人もこちらを見やる。

『う…、あ、す…たん、?』

いつもより弱っている彼女を見る。手が震えている。

『おいおい!急にベッドに倒れたと思ったら寝やがってー!心配しただろ!』

『大丈夫!?やっぱり顔色悪いのも何かあるんじゃない!?熱測ろうよ!』

『あ、えっと…だ、大丈夫…?』


続々と言葉を交わすものだから僕は
「落ち着かせよう。今起きたばかりだから。」
と言うとみんな静かになった。

すると各々下に座り始めた。

『し、心配かけたね…。ごめん…』

滅多に悪いことしても同級生にはふざけて謝る彼女が申し訳なさそうに謝るもんだから思わず笑ってしまった。

「ふふっ、あっははは!!ご、ごめん…笑Aが珍しく申し訳なさそうだから…ッくくっ笑」

そう言うと心外!!というような表情の彼女と、僕につられて確かに!と笑う彼らを見て僕は

僕は幸せだと思えた。


『失礼ね!私だって謝るわよ!いつもあなた達だからふざけるだけよ!』

と返してくるからすかさずビルが

『い、いつもふざけて謝る相手に。いっ、い今申し訳なさそうに謝ったんだよ』

と言うものだから余計可笑しくて3人で笑ってしまう。


きゃんきゃんと犬のように喚く彼女を差し置いて笑い続け、少し経ったあとに落ち着いてきたエディが

『はい、一応体温計で熱測っておいてよ。これであったら移されるのはごめんだから!!』

と言う彼の耳が少し赤いのは僕の見間違えなのかもしれない。

5.気持ち→←3.苦しい



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設定タグ:IT , スタンリー , ルーザーズ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年12月8日 17時

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