3.苦しい ページ3
「リッチー?どうしたの?」
そう声をかければ我に返ったかのように顔を火照らせながら否定される。
「あっはは!大丈夫だよ、ゲイでも馬鹿にしないよ?」
『ほ、ほんと…?本当にしないんだね、?』
いつになく、小さな声で言われるから笑顔でうん!と答えた。
胸の奥がキュッとなって苦しくなる。
その日から相談を受けるようになった。
いつも苦しくなりつつ、悟られないようにと。
思い出すだけでも辛く苦しい。
「は…ぁっ、」
息が上手く出来なくその場に座り込んだ。
水道の水は止められず流れ続ける。
少し経って息も整ってきたところ。そんなときドアがノックされる。
『A?大丈夫??出てくるの遅いけど…』
心配してなのか声が少し高めで聞いてくる、この雰囲気。
「スタン、大丈夫だよ。ちょっと手間取っちゃったよ」
と自分では上手く明るくさせたつもりだったが、相手はそう思えなかったらしい。
それでも彼は
『無理しないでね。』
そう声をかけ、その場を後にした。
「そろそろ行かないと。」
軽く水で顔を洗い流しては自分もみんながいるであろう部屋へと行く。
「お待たせー!!」
『お、遅いから、み、みみみんな心配、して…』
『死んだのかと思ったよ!!なかなか来ないで30分は経ってるね!』
『顔色が悪いよ!何かあったの!?』
『まぁまぁ、大丈夫って本人も言ってたから。ね、』
次々に言葉が飛び交う。今ここにいるのは初期メンバー4人組。ベンやマイクは図書館に寄り道をしているらしい。
私の親友べバリーは…、引越した。おばあさんのところへ。
「スタンの言う通り!はー、まだ眠たい!てか今日何するの?」
私はベッドへ倒れ込んでは何するのかと問うと、
『あ、ええっと…。家であ、遊ぶ予定だった、んだ。』
『そう!君の家でね!ゲームをしようってなったんだ!』
『ゲームに関してはリッチーが勝手に決めたことだろ!!』
「ふーん…、ゲームはそこの棚にあるよ笑 あとは……」
なんて言葉を言おうとしたが、ふと意識が飛んでしまった。最後に見えたのは
スタンがとても驚いて、心配し私のところへ駆け寄ってきたところだけ。
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作者名:要 | 作成日時:2019年12月8日 17時