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テヒョンが嫌いだった。
私から当たり前の日常を奪っていくテヒョンが。
挨拶を交わす相手なんて一人もいなかったのに。
誰かと並んで歩くことなんてなかったのに。
誰かと出かけたり遊んだりすることもなかったのに。
学校の行事に参加したことはなかったのに。
毎日塗り替えられていく私の当たり前だった日常。
それがたまらなく苦しくて、目を背けたくたるほど暖かかった。
テヒョンといると私が私でなくなっていった。
どうしようもなく心臓は痛く、早くなっていくだけだし、
繋がれた右手は熱を帯びて熱い。
心だけでなく身体も自分のものではないようで、毎日戸惑いが隠せなかった。
そんな思いに気づかれたくなくて、私は自分への制御として「嫌い」という言葉を度々口にした。
でも口にする度に、心は辛くなっていくだけだった。
やめて、嘘をつかないで、というふうに否定を自分自身に望んでいたのだ。
もう自覚するしかなかった。認めるしかなかった。
私はテヒョンが好きなのだと。
認めた瞬間、心が信じられない程に軽くなって解放されたようだった。
それは衝動的にしたことだった。
この気持ちを伝えたくて、卒業式にテヒョンを屋上に呼び出して唇を重ねた。
したことあるだろうに、顔を真っ赤にするテヒョンにまた愛しさが込み上げた。
『やっぱり私はテヒョンが嫌いだよ。』
…うん、心は痛くない。これは本心だから。
私の生活を、周りを、心を、全て変えてしまったテヒョンが嫌いだ。
私の当たり前だと、正解だと感じていた日常を奪ったテヒョンが。
TH「うん、俺も好き。」
私も、そう心が叫んでいる。
これも私の本心。
あの時は伝えられなかったから、遅くなっちゃったけど今ちゃんと伝えるね。
『私はテヒョンが好き。』
目の前で涙を浮かべる彼に精一杯の笑顔で告げる。
『でもやっぱり嫌い。』
これが私の本当の気持ち。
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深夜です、頭回らないです、意味わからない終わり方ごめんなさい、私もわからないです！！
このお話finです！
長すぎてねぇ、汗
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作者名：くもくもり | 作成日時：2021年3月6日 16時
