彼氏との日常 (ページ19)

今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:35,956 hit

・ページ19

微塵の興味も湧かなくて参加する気もなかった体育祭。

絶対来いとテヒョンに一ヶ月念を押され続けていなければ、休んでいただろう。

一二年の頃はサボっていたので今年が初めての参加となる体育祭だが、全然ウキウキなどしていなかった。

照りつける真夏の日差しから隠れるように身を縮めてテントの中にいると、突然腕を引っ張られた。

いきなりだったので抵抗もできず、引きずられていく感覚を覚えながらも上を向くと、

額に沢山の汗を貼り付けているテヒョンの姿があった。

『ちょっと、暑いんだけど。』

TH「ん？大丈夫、もうすぐ勝てるから！」

毎度のこと噛み合っていない会話をしながら私たちはゴールテープを切った。

すると今日一番といっていいほどの歓声が響き渡る。

周囲を見渡すとみんなこちらに注目しているようで、テヒョンを見ると、何故か自慢げに紙切れを掲げていて。

TH「じゃーん！お題が好きな人だったからAを連れてきたんだ～！」

サッと私にその紙切れを渡してきた。

『…多分あんたは意味を間違ってると思う。』

TH「え？間違ってないよ？俺Aのこと好きだもん。」

それは友達としてのでしょ。

そう言葉にしようとして留まる。

こんな所で言い合いしてたら頭が煮えくり返りそう。

後ろからずっと熱を与え続けてくる太陽に危機感を覚え、私は話を切り上げた。

後ろからはテヒョンを冷やかすような男子の声が聞こえてくる。

…めんどくさい事になったかもしれない。

この時から、私はテヒョンを嫌いになったのだと思う。