Another side 3 ページ12
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いつものお昼の番組の楽屋。
先に楽屋入りしとったヒナ、
鏡の前に座って何かを考えとるようやった。
俺はアイツの名前を呼ぼうとした瞬間
『ここで終わってもええのかな…』
ぼそっと呟いたあと。
側に置いてあったカッターナイフで…
カッターナイフで____
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……止められへんかった。
体が震えて思うように動かない。
目の前で起きてることは夢なんか…?
そのあといろいろとしてくれたのは
時間だと呼びに来てくれたスタッフ。
『(コンコン)そろそろ時間ですよ〜』
それに返事なんてできひんかった。
目の前にはドクドクと溢れ出す真っ赤な液体。
かなりパニックになってた俺は
溢れ出すそれをじっと見つめたまま動けへんかった。
『(ガチャッ)失礼しま……!?む、村上さんッッ!?』
そこから、いつの間にか病院にいて。
いつの間にか処置室の前に座ってて
いつの間にかメンバー全員揃っとった。
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作者名:心奏 | 作成日時:2015年12月1日 2時