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NO side
「…っ、こないでっ！」
コツコツと革靴を鳴らして女に迫る男。
男の手にはなんとも家庭的な包丁
それでも殺傷能力はあるはずだ。
「…あっ、あ、お、お金に困ってただけなのっ！」
そう叫ぶ女。
恐怖でガタガタと震え身体を小さくしている。
「ち、ちゃんと、渡したじゃないっ！」
そう少しだけ言い返すと男はニヤッと笑って
包丁を大きく振りかぶり
グサッと力強く刺した。
女は呻き声をあげながら転げ回る
死ぬほど痛いんだろう。
それも当たり前、殺そうとしているのだから。
男はその女を押さえつけ、
横に並べた手術道具からメスを取り出し
スゥーっと胸を切る。
ドクンドクンと動く心臓…
くくっと妖しく笑うと丁寧に血管を切り、取り出す
切り離してもなお、弱々しく…いやどこか力強く
ドクンドクンと動く心臓。
あぁ、なんて綺麗なんだろう。
たとえ心は汚れていたとしても
臓器だけは裏切らない。
その後も男は臓器を取り出し続けた。
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瀬取ぐりこ(プロフ) - 一気に読んじゃいました。このお話すごく好きです。応援してます。 (2020年4月21日 23時) (
レス) id: bdea2fdbd0 (このIDを非表示/違反報告)
心奏(プロフ) - ゆきりんさん» はじめまして、感想ありがとうございます！こんな話で泣いて下さるなんて…嬉しい限りです！確かに信ちゃん可哀想な感じですが…； 他の作品もよろしくお願いいたします！ (2016年10月9日 9時) (レス) id: 307390bbcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - はじめまして！ 最後まで読みました。泣きそうになってしまいました(泣) もう泣いてるじゃねーか 信ちゃん…かわいそうだな… (2016年10月7日 22時) (レス) id: eef59976f7 (このIDを非表示/違反報告)
心奏(プロフ) - はーさん» いえいえ！なんとなく書きたいとは思っていたので…嬉しいリクエストでした！あの白い肌が月明かりで照らされるとすごく綺麗なんでしょうね(*´ω`*) (2016年10月4日 6時) (レス) id: 307390bbcb (このIDを非表示/違反報告)
はー(プロフ) - アナザーストーリーありがとうございます！横山くんが月明かりに綺麗に照らされる画が浮かびます！ (2016年10月3日 11時) (レス) id: e657b53af7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心奏 | 作成日時：2016年9月21日 22時
