1 出会い ページ3
《ｶﾞｼｬﾝ!》
ある日の森の地下。
這い出ていた一人の少女…否、娘。
髪は伸び放題、鎖をつけたまんま。
娘といえど小さい背丈。
だがその目ははっきりとし、獲物を捕獲するハンターのよう。
？「これが…数百年ぶりの地上…。」
そう言い残すと、彼女は何処かに飛んでいった。
ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ
此方はとある家。
３人の妖怪が暮らしている。
？「…主、今日も行くのか？」
主というのは、この3人の中で１番上、つまり兄である人。名はオロチと言う。
オ「ああ。何としてでも見つけ出す。ヒカリを頼んだぞ、影。」
そして、白い髪が特徴的の影こと、影オロチ、そしてその隣で『なんで俺はこんなことをやっているんだ』と言わんばかりの、金髪が特徴のヒカリこと、ヒカリオロチ。←
ヒ「俺も行きた((影＆オ「お前はダメだ。」兄者も影兄もひっでぇ！」←
えぇ、皆さんご存知(かは知りませんが)、ヒカリ破面倒くさがりです。←
オ「では、行ってくる。」
《ﾋﾞｭﾝ!》
影「…見つかるといいがな。」
ヒ「ああ。レッドＪって奴と姉がな。」
ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ
？「ﾁｯ…人間が多い…。人間…私を貶めた要らぬ存在…排除できるだけ排除せねば…!!!否、それよりも先に弟を探すべきか？うむ…。」
オ「先に姉上を優先して…!あれは…!!」
オロチは、先程の娘を見つけたようだ。
どうやら見覚えがあるらしい。
オ「間違いない…姉上だ…!!」
ﾊﾟｧｧｧと言う効果音がつきそうなくらいの笑顔で、娘基姉に近づいていく。
オ「姉上！」
？「!?お、お前…?」
オ「姉上、私です!!お忘れですか!?」
珍しく興奮気味のオロチ。
？「!?まさか…竜か!?」
オ「はい!お会いできてよかったです！」
？「ﾌｯ…私もお前を探していた所だ。お互い、妖怪になっていたとはな。」
オ「失礼ですが姉上。何時頃から妖怪になられたのですか？」
？「そうだな…村が燃えた日か。その日から私は、妖怪孤毒となった。そちらは？」
オ「私も同じく、村が燃えた日に、オロチとなりました。」
孤「竜…否、オロチもか。良かったら、村を焼いた奴、私と探すのを手伝おう。 」
オ「ありがとうございます！では、情報収集に参りましょう！」
孤「ああ。と言っても、たった今地上に出たばかりでな。全くここを理解していないのだ。今日はオロチについて行くとしよう。」
オ「わかりました。では行きましょう。」
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作者名：ほづみん | 作成日時：2018年1月3日 22時
