第五話「再び出逢い」 ページ7
『…やっぱり、孤独って良い。』
あれから数日。また孤独と言う、私の時間が戻ってきた…と思った。
『…また来たの?』
?「ああ。」
『まだ日はあるわよ。』
?「分かっている。…お前、【恋】をしたな。」
『んな!して無いわよ!』
?「嘘だな。顔が真っ赤だぞ。」
『っ…!』
?「そうそう。初恋相手に会ったら言っておけ。【もう二度と、会うことはないでしょう。】とな。」
『だから初恋じゃ…!行っちゃった。』
そんなに私の右腕の力が欲しいの?あげないよ?この力は…孤独の助けだから。
『【もう二度と、会うことはないでしょう。】…か。』
あれ?何でだろう…胸が…チクチク痛む。
『本当に…恋してるのかな、オロチに。』
いやいや、恋なんてしちゃいけない。孤独に恋はいらない。ただ一人で…生きる。
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オ「…土蜘蛛殿、少し出掛けてきます。」
土「ああ…気を付けてな。」
オ「はい。」
私はそう言い、あの時雅姫と会った洞窟に向かう。
オ「…着いた。」
本当に気味の悪い。
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『…また来た…オロチ。』
わたしの胸の鼓動がたかなる。来てくれたんだ…心はそう言っていた。
『…来ないで欲しいな。』
違う…私の本音と違う…会いたかった…!
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?「初恋相手に会ったら言っておけ。【もう二度と、会うことはないでしょう。】とな。」
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『…そうか…これで会えなくなるんだ…。』
【悲しい】なんて感情…どこで手に入れたのかな。
『…もう…孤独は嫌…((ボソッ』
私は密かに呟いた。
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作者名:オロチ周瑜 | 作成日時:2017年9月18日 16時