物語19 ページ22
零と竜の家。
竜「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!」
零「熱引かないな…。」
光「おーす。とりま作ってきた。」
零「サンキュー。そこ置いといて。 」
光「おう。…どうだ？熱は引いたか？」
零「全然。逆を上がってる。」
光「マジか…明日も休むかもな。」
零「うん。…1度でいいから、竜に６時間目まで出て欲しい。」
光「Ａ組だった時も、ほぼ参加してなかったんだろ？」
零「うん。長くても、３時間目が限界。」
光「そっか…熱引いて学校いったら、俺達でサポートして、６時間目まで受けさせようぜ。」
零「いいね。まずは…竜の回復ね。」
光「ああ。」
渚「竜君、大丈夫かな…？」
杉「わかんねぇ。熱あったし、風邪だと思うが…。」
中「てか竜、よく休んだり、早退するよね。」
片「確かに。」
寺「どうせズルだろ。」
三「その可能性もあるな…。」
竹「でも、今回のは違うと思う。あれを演技で、しかも熱を自分から出すことなんて出来ない。」
菅「ま、今回はそうだとして、いつもは違うと思うんだ。」
木「だな。普通、あそこまで早退が多い奴、いねぇよな。」
寺「あいつはズルだ！暗殺もろくに参加しねぇ！体育も出たのは１回きり！彼奴は…【もうこのクラスの仲間じゃねぇ】！」
渚「(そーだーそーだと、皆が言った。皆ではないか。女子の大半はブーイングをしていない。唯一女子でブーイングしてるのは…中村さんだ。男子は大半ブーイング。勿論僕は…ブーイングをしていない。する必要が無いから。)」
竜と零の家。
零「…大分、熱は引いたみたい。」
光「良かった。明日、行けそうだな。皆に伝えてくる。」
零「うん。…明日も、頑張ろうね。」
光「おーい竜が…！」
光は喋るのをやめた。何故なら中から…。
寺「竜はズル野郎だ！」
菅「そーだそーだ！」
中「懲らしめないとね。」
光「(何で…竜がそんな事言われないといけないんだよ…竜はズルじゃねぇのに…。)」
寺「あんなに早退すんなら、学校来んなって！」
三「だよな！」
光「(早退…したくてしてる訳じゃねぇ。今日来る時もめっちゃ辛そうにしてたし…彼奴ら…やっぱりあの時の奴らと同じ心を持ってる。信用できるって言った俺が間違ってたんだ。でも…信用できる奴もいる。渚なんて、何も言ってねぇ。俺は…どうすれば…！)」
光から送られた動画を見ている零。
零「…あの人達、優達と同じだ。気に入らない人がいたら、直ぐに集中攻撃する。…愚かな人間。信用する価値なんて、もう無い。竜の悲しむ顔は…もう見たくない。」
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作者名：Bokarira | 作成日時：2017年9月13日 22時
