物語18 ページ21
学校。
杉「はぁ、今日からまた通常授業かぁ。」
渚「通常…ね。」
零「あ、杉野君、渚、おはよ。」
杉「おはよ！零、修学旅行の時、竜喋ったよな。自分から言ったのか？」
零「うん。まだ話すの慣れてないみたいだから…ぎこちないけどね。」
光「なになに？何話してんの？」
零「黙ってろ無礼者。」
光「酷い。」
カル「おはー。竜君は？」
零「いるよ。ほら、隠れてないで出てきなよ。」
竜「…。」
渚「(あ…無口の竜君に戻ってる。)」
零「行くって言ったじゃん。ほら！」
竜「あ…ちょ…。」
零「今日は皆の話すって言ってたでしょ。」
竜「だ…だが…怖い…。」
光「ほら！いいから来いって！」
竜「あ…光…引っ張るな…！」
零「こういう時の無礼者は役立つねぇ。私達も行こ。」
光「おはー！」
竜「…。」
光「ほら、お前も！」
竜「…お…おはよう…。」
全員「！？」
倉「あの無口だった竜君が…。」
片「口を開いた…。」
矢「凄い…！」
光「…どうだ？信用出来ないか？」
竜「…信用…出来る。」
カエ「じゃあじゃあ、改めて質問タイム取ろうよ！竜君からの回答聞きたいしさ！」
不「いいね！じゃあ質問！趣味、特技って？」
竜「趣味は…ピアノ。特技は…特にない。」
片「じゃあ私。前のクラスで仲が良かったのは？」
竜「…浅野。」
杉「浅野って…Ａ組の？」
竜「…ああ。中１の時から仲がいい。…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!」
倉「だ、大丈夫！？」
竜「す…少し…席を外す…！」
《バタッ》
カエ「竜君！」
渚「…酷い熱だ！」
零「竜！」
光「“また”か！」
杉「また…？」
零「光、付いてきて。リーパには、早退って。」
片「わかった！」
竜「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!」
零「…38.4℃か…風邪かな。」
光「だろうな。なんか作ってくるわ。」
零「お願い。…無理重なったかな。」
竜「やはり…長い間学校にいるのは無理か…。」
零「…1回は、６時間目まで受けてみたい？」
竜「ああ。いつか絶対に。」
零「…叶うといいね。」
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作者名：Bokarira | 作成日時：2017年9月13日 22時
