暴走妖夢VSオロチ１ ページ33
〜Noside〜
霧島の森にて。
オ「…妖夢。」
妖「一人で来たという事は、死ぬ覚悟がある上で…ですね。」
なんか怖い事言ってるね。←
オ「…何故、私も狙う？」
妖「貴方が一番厄介だから…厄介な者は、早めに殺っとかないと。」
オ「(いつもの相手とは違う…)」
妖「行きますよ。スペカ発動。人符『現世斬』」
オ「スペカ発動。空間『過去の偵察』」
オロチは、攻撃ではなく、守りのスペカを使った。
妖「どうしたんですか？攻撃しないんですか？ならばこちらから…スペカ発動。人智剣『天女返し』」
妖夢の攻撃。
オ「(重い…鉛でも付いているのか…？)」
《ガシッ》
妖「油断するからですよ。」
どうやら、オロチが妖夢に捕まったようだ。
オ「ぐっ…。」
掴む威力を強める妖夢。
妖「右腕と左腕、どちらがいいですか？」
オ「…斬られる方を選べと。」
妖「察しの通り。」
オ「(どうする…なにか考えろ…！)」
妖「私が決めますね。では…右腕行きますよ？」
オ「(一か八か…賭けに出るしかない！)」
《ブン！！》
刀を振り下ろす妖夢。そして、腕を解いて抜け出したオロチ。
妖「流石です。確かに、刀を振り下ろす際、握っていた手の力は、自然と弱くなる。刀の方に集中して。ですが…一度捕まえた獲物は逃がしませんよ。」
オ「！？」
突然血が溢れ出した、右腕。
オ「ぐっ…時間差…か。これ味良すぎだろ、その刀…。」
妖「ええ。この刀の切れ味、極上ですよ？」
オ「利き手じゃなくて幸いだ…。」
妖「不幸中の幸いですかね。でも…すぐに本当の不幸に叩き落してあげますよ。」
オ「(やはり…やるしか…ないのか…！若しかしたら…あの時こいしに使ったあれ…使えるかもしれない。攻撃を避けつつ、力を一点に集めないといけないが…やってやる！)」
妖「覚悟！スペカ発動！人符『現世斬』」
オ「(一人の分、リスクがかなり大きい。一撃でも食らったらゲームオーバー…。)」←無理ゲーじゃん。
妖「避けてばかりではダメですよ？」
オ「(もう…少し…後…少しで…！よし、これなら何とか…行ける！！)スペカ発動！正符『聖なる光』」
妖「！？」
オ「…やったか？」
《ガシッ》
妖「残念。それで私も元に戻そうと思ってたんでしょうけど…甘いです。分かってたので、敢えて引っかかった振りをしました。」
オ「くっ…気づかれていたか…。(まずい…力を使い過ぎた…)」
妖「次、左腕でしたね。行きますよ？」
オロチ、絶体絶命！！！
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作者名：Bokarira | 作成日時：2017年9月8日 17時
