神より上の陰陽師達

No.9 ページ12

繭良 …あれ？ここは？
竜 気がついたか。
繭良 竜君…。
竜 体の方はどうだ？
繭良 うん…良くなった…かな？
？ あ、起きたっスか？
繭良 はい。えっと…。
勘九郎 十二天将・青龍 水度坂勘九郎っス。
繭良 何か…すみません。迷惑かけちゃって。
勘九郎 いいっスよ。それより竜…体調はいいんスか？
竜 ああ。
勘九郎 暫くここで寝かせるっス。
竜 頼む。
《ガラガラ》
繭良 あ、あの…。
勘九郎 なんスか？
繭良 竜君の過去の話…聞かせてください。彼に何があったのか…知りたいんです。
勘九郎 いいっスよ。あれは…。

千影 竜、京都に行くと言って…何をしとるんだ。
輝 繭良の姿もねーし、陰陽連じゃねーの？
千影 そう考えてはいるが…表してる結果の場所が違うんじゃ。
輝 ん？どれどれ…。あ、本当だ！
千影 これは何を表しておるのじゃ…？
紅緒 千影様…何かあったのですか？
千影 何でもない。では、始めるか。
紅緒 お願いします。
輝 ろくろもやるぞ。
ろくろ はい！

竜 《フラッ》少し飛ばし過ぎたか…。
？ おいおい、大丈夫かよ。
竜 …憲剛。
憲剛 久しぶりだな。
竜 勘九郎に用か？
憲剛 ま、そんな所だ。お前は？
竜 ちょっと…な。
憲剛 竜…顔色良くねーぞ？休んでた方が…。
竜 問題ない。じゃあな。
憲剛 あ、ああ…。…あいつ…無理しまくりじゃねーか…昔から強がりなのは変わってないな。

光星 …。
雄大 ん？どうした、光星。
光星 何か…胸騒ぎがする…。竜になんかあった気が…。
雄大 お前、心配しすぎだろ。まあ…俺が言える立場じゃねーけどな…。
光星 誰も雄大の事言ってねーよ。でも…俺も『陰陽師』として、竜の役に立ちたいんだ。
雄大 お前…昔から変わってねーな。そういう所。
光星 お前だって、まだ竜に借り、返してねーじゃん。
雄大 ま、俺が生きてるうちに返すよ。
光星 いつになんだよ。
雄大 さあな。
光星 またあんなことすんじゃねーだろうな。
雄大 まさか。もうしねーよ。俺は誓ったからな。
光星 …お前の誓い、硬そうだな。

〜ナレーター〜
光星と雄大の話している、『あの事』とは何なのだろう。竜は、何かしらの悩みを抱えているようだ。勘九郎と憲剛はそれを知ってるらしい。
そして、光星も、陰陽師だった。

次回、繭良に衝撃の事実が明かされる。お楽しみに！

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