210話 ページ10
｢よしっ！打ったぞ｣
Aはやっと顔を上げた
チャイムが鳴りAははーいと出ていく
ドアが閉まったのを確認し、荷物持とうか？ドアから顔を見せながら聞く
｢いや大丈夫だ｣
大きなダンボールの上に飴が置いてあった
｢どうしたんだその飴｣
柳が聞けば宅配便の人がくれたと答えた
くれた……？
知り合いか？と聞けばいや、赤の他人だと答える
｢A……｣
ため息混じりでそういう仁王は動揺が隠せてなかった
｢食うか？｣
Aは飴を口に入れながら聞いてきた
｢いらん、食うな｣
すかさず真田と柳がつっこむが時すでに遅し
うまっ！と感想を口にしていた
部屋に戻ると幸村が怒ったような口調で床を叩きながら言う
｢A、こっちに来なさい｣
あ、怒られるな……可哀想に
真田と柳は幸村の両隣に仁王立ちしている
それにならい俺達も幸村の後ろにつく
8対1これは怖ぇ
Aはケロリとしながら座る
｢知らない人からものを貰っちゃいけないって習わなかった？｣
幸村の優しい質問に対する回答は無言
煽んじゃねえよォ…
｢Aは知らない人から食べ物貰ったら食べるの？｣
Aは気に入らないのか不貞腐れたように、だってちゃんとメーカーのだった……と答える
下から見上げるため上目遣いにも見える
｢んー、じゃあ、もし、高等部の先輩に貰っても食べるの？｣
そんな質問にAはなんで知ってんだ？と的はずれな回答をする
思わずん？と俺達は声が出る
Aは訳が分からずん？と後から声を出す
｢先輩から貰ったのか？｣
柳が恐る恐る聞けばおう、と返された
あぁ、それのことを言ってんだと思ったわけか
｢A、それ詳しく説明して｣
幸村が親に見える
｢この前の土日学校行ったんだよ。
成績やべえから教えてもらいに、自習で
そしたら高３がいて喋りかけできんだよ
そしたら勉強教えてくれて、少したった頃お昼ご飯は？って聞かれたからまだですって言ったんだよ。
そしたらふーんってかえってきて
少したった頃、ペットボトルで頭叩かれてそいつ……その先輩の方見たらご飯買ってくるって言われてほっといたら、戻ってきた時たい焼き貰った
そんで食って帰った｣
Aの話を聞く限りその先輩好きなのか？
いや、でも、赤の他人だろ？
え？ん？
｢名はなんと言う？｣
真田が険しい顔をしながら聞けばAは知らねえ、赤の他人っただろと不貞腐れながら返す
｢ん……もう知らない人から貰っちゃダメだからね｣
念を押すようにいえば、おう…と返事をしていた
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I like choco. - うわ！ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 21ebe68129 (このIDを非表示/違反報告)
梅キュラゲ - 面白くてついつい Part 1から全部読んでしまいました。これからも頑張ってください。 (2020年9月10日 19時) (レス) id: 06776298a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ilikechoco - 更新遅れて本当にごめんなさい！ (2020年8月24日 14時) (レス) id: 9d45e28228 (このIDを非表示/違反報告)
におー - 新しいの来たァァァァァァァ!!!!楽しみにしとります(*'▽') (2020年8月23日 21時) (レス) id: 320a3f9e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I like choco. | 作成日時：2020年8月23日 19時
