245話 ページ45
十兄さんとカズ兄の気配がして振り向く
｢どうしたんだ｣
うるさいコートの方をさしながら聞く
鬼｢中学生が来たんだろ｣
納得しているとパパの放送がかかる
ボールを取れと言うことか
まあ、取らなくていいか
迷惑かけてるかもしれねえし
振り落ちるボールを眺めていると兄さんたちにボールを渡される
入江｢はい、どれがいい？｣
差し出された5つのボール
何故か修二兄さんと青逸も渡している
いつ来たんだ？
これ1つ選んだら言うだろ贔屓だーって
選べねえ……
｢これがいい｣
落ちているボールを拾いながら言う
平和だなぁ……
そう思っていると負け犬の遠吠えが聞こえてきた
青逸｢行ってこい、これも上位コートの仕事だ｣
そう背中をばんっと押されよろけながら歩いていく
ん……？あのジャージ……
隠れとくか
｢行ってらっしゃい｣
手を振り見送れば手を引かれるので大人しくついていく
逃げれないように肩を掴かまれる
くそ……
急いで帽子被る
試合を見ていると楽しそうだ
｢ごめんね、ここでは｣
優しく笑顔を向けながら説明し始める
長ぇ……退屈だ……
｢長い｣
服の裾を引っ張りながら言えば頭をポンポンと叩かれる
ん？どうしたんだ？
そして自己紹介が始まり順番が回ってくる
くそ、変装した意味……
帽子とるか……
｢黒部A｣
そう名乗ればみんな驚いたのがわかった
あいつらも兄さんも青逸もだ
予想してなかったらしい
幸村｢A！｣
嬉しそうに笑顔を向けられ突進されるので抱きしめる
｢どうした｣
背中を撫でながら聞けばなんでもない嬉しそうにと言われる
はぁ……やっぱ意味わかんねえ…
｢あ、ここではお前らは強くないからな
調子乗ってとしばかれるぞ｣
一応警告する
しばらくしても離れないのでほっとけば十兄さんとカズ兄に離される
え、本当にどうしたんだ？
向こうでは亜久津と十兄さんがぶつかってガンを飛ばしあっていた
血の気がすげぇな……
さっさと帰ろうとすると切原がカズ兄に声をかけた
あ、ダメだ……コイツ、柳しっかり面倒見とけよ……
｢帰りたいのか｣
冷たい目で言い張られたら固まるに決まってんだろ
震えてるし……
同情しながらも無視をして1番コートの方に歩いていく
そうすればみんな着いてくるから1件落着だろ
そう重い横目で後ろを見れば予想通りついてきていた
よかった
まあ、アイツらが低いコートに目をつけられることはもうないだろ
ガンを飛ばしといたしな
ここに来たからには傷つかずテニスを楽しんで欲しい
傷ついたら責任取れねえからな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
I like choco. - うわ！ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年9月10日 19時) (
レス) id: 21ebe68129 (このIDを非表示/違反報告)
梅キュラゲ - 面白くてついつい Part 1から全部読んでしまいました。これからも頑張ってください。 (2020年9月10日 19時) (レス) id: 06776298a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ilikechoco - 更新遅れて本当にごめんなさい！ (2020年8月24日 14時) (レス) id: 9d45e28228 (このIDを非表示/違反報告)
におー - 新しいの来たァァァァァァァ!!!!楽しみにしとります(*'▽') (2020年8月23日 21時) (レス) id: 320a3f9e75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：I like choco. | 作成日時：2020年8月23日 19時
