佐藤家の5人兄弟 (ページ20)

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Aside

家に帰っていると後ろから人の気配がした
大通りだし同じ方向に歩いている人だと思い、その時は気にせず再び歩き出した
大通りを抜け、早く家に帰りたかった私は近道ではあるが人も少なく、細い道の方へ向かった
この道は危険すぎると兄たちに止められていたが早く歩けば大丈夫だろうと思っていた

そう思っていることが間違いだった
大通りを歩いている時に感じた人の気配をまた感じた
しかもさっきより足音が大きく聞こえるので近づいているように感じた
私は振り返るが後ろには誰もいない
また歩き出すとまた足音が聞こえる

次は足を速めてみた
そうすると向こうも同じように足を速めた
そうしてもう一度振り返ってみるもそこには誰もいない

私は認めたくなかったが認めるしかなかった
私は”誰かにつけられている”
そう思った瞬間に不安と焦りが頭をよぎった

誰かに連絡すればいいという思考回路にならないほど
私は怯えていた

もうすぐでこの道は終わり、また広い道に出る
そこは大通りほどではないが人も少ないがいる
そこまで耐えようと思った

やっと近道を抜け私は全力で走った
運動神経は結愛ほどではないがいいほうなので走れば
大丈夫だと思った

向こうも一瞬遅れたが追いかけてきた

さすがに疲れて走るのをやめた
足音はしなかったので逃げられたと思った
しかし、走る前よりも近くで足音がした
”逃げられなかった…”と思った
私の心は不安と怖さで押しつぶされそうになった時

家の近くの公園で見覚えのある後ろ姿が見えた

『隆兄!!!!』

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今回は自分語りが多くてすみません
そして、更新頻度もバラバラで遅くて申し訳ございません
話の流れはできているのでこれから更新頻度が上がると思います
引き続き佐藤家の5人兄弟を楽しんでください

作者:Kana