佐藤家の5人兄弟 (ページ18)

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将暉side

Aと結愛ちゃんと別れて、授業の準備をする
今日は2人のクラスなのでちょっと楽しみだった!!
ずっと夢だった…教師としてAに教えるのを…
昔、Aに勉強を教えていた時
”まさにぃすごいね”といつも褒められていた
その時の笑顔が忘れられず、教師という道を選んだ

気付けばもう授業が始まる時間になっていた
急いでクラスに向かうと2人は窓側の席に前後で並んでいた

自己紹介をし、授業を始めようとすると
女子生徒から質問攻めになった
”彼女いますか？”とかそんなこと聞いてどうすんの？と思ったが初日から生徒に嫌われるのは嫌だったので”いない”とだけ言っておく

ただ2つだけ真面目に答えた
1つは”親しい女の子はいますか？”
これはもちろんAと結愛ちゃんの2人だ
他には興味が無い
もう1つは”1番大切なものは？”
これは『家族』これしかない

質問を終え授業を始めた
2人も真面目に受けてくれた
Aのつまらない時の顔や考えている時の顔
たまに目が合って笑顔を向けてくれる時
そんな表情を見れるのも教師になってよかったと思う

授業を終え、理科準備室に戻る
今日はもう授業は無いがこのあと学級委員会がある
はやく帰って家族と過ごしたいなぁ…
そんなこと思う私はかなりの重症だ

委員会の時間になるとまだAのクラスだけ来てなかった
数分後に

『すみません…遅れました』
海｢すみません…｣

もう帰ったと思った人が来た
会えたのはすごく嬉しかったが1つ気に入らないことは
”男”と来たこと
あいつは確かAを助けてくれた一ノ瀬だったか？

委員会が終わり、Aとあいつが話しているのを見た
あいつの目はただのクラスメイトと話す時の目じゃなく
”恋”の目をしていた
それが無性に気に食わなくてつい…
将｢佐藤さん…ちょっと手伝ってもらっていい？｣

声をかけてしまった…